大台ケ原>H15年度第1回ニホンジカ検討会
情報提供者 : 大台ケ原・大峰の自然を守る会
提供日付 : 2003/11/02 17:50
登録経由地 : 自然環境フォーラム プレスリリース08 #00220
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
けにのみ提供された情報が含まれています。
また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている
場合があります。
10月までに鹿36頭捕殺 年内に“目標達成”か・・
<平成15年度第1回大台ヶ原ニホンジカ保護管理検討会>
2003年10月10日、標題の検討会が奈良で開催され、鹿捕殺2年目の途中経過が報
告された。
昨年度は25頭捕殺したが、本年度は10月10日現在オス7頭、メス29頭(内3頭は
妊娠していた)、合計36頭捕殺し、年内に目標の45頭達成の見通しとのこと。ま
た、「メス鹿を捕殺して翌日行ってみると子鹿(メス8kg)がいたが、生きていけ
ないと考えて捕殺した。胃からミルクが確認された。」とのこと。捕獲方法はわな
・アルパインキャプチャー9頭、麻酔銃27頭。賢い鹿はわなにかからないので、こ
の調子でいけばライフル銃使用の可能性がでてくる。
本検討会は他の検討会に比べて各委員が率直に発言するが、その中の二三の発言
を議題に関係なくランダムに記す。
・ マーキングしたトウヒ 160本が10年間で30本枯れた。そのうち全周剥皮が10数
本。
・ 鹿は昔からトウヒをかじっていた。それでも枯れない 木がたくさんある。山
火事で半分焼けても生き残っている。剥皮された木からでも種子は採れる。
・ 鹿の好き嫌いを検討せよ。大学にあるデータを加味せよ。
・ 定点カメラ20ケ所に、西大台ではいろんな動物がみられるが、東大台では鹿だ
け。日差が大きい。夜は、鹿が落ち着いている。
・ 防鹿柵の影響は大きい。設置後の鹿の行動影響が調べられていない。最近西大
台で鹿が増えた。
・ 防鹿柵の問題はどこで議論するのか。もう一度検討すべし。
・ 酸性雨、地球温暖化の調査をせよ。(環境省・・今年から始めるが、その前に
専門家にヒヤリングする。)
ところで、検討委員から、資料『森林衰退の流れ(推定)』に、伊勢湾台風・第
二室戸による倒木搬出を記載すべきだ、との発言があった。
かなり以前から、トウヒの倒木を搬出したことによって“倒木更新”が阻害され
たという話が流布しているが、それを確認するために私は最近、林野庁にその事実
を確認したところ「当時大台ヶ原を担当していた職員に確認したところ、風にもま
れた樹木は中で割れているため搬出していない。搬出したとすれば環境省の管理地
ではないか。」という確かな回答を得た。
一方、環境省の管理地について地元上北山村で調べたところ「書類は残っていな
いが、出したとしても檜ではないか」ということで、環境省にも確かな資料はない
とのことであった。
そこで、検討会終了後、資料に記載する前に環境省、林野庁で調査することを求
め、出席していた三重森林管理所長、同流域管理調整官と環境省近畿地区自然保護
事務所長が共同で調査することになった。
“倒木搬出”の話をいつ何処で聞いたか確かな記憶はないが、正しくはコケ更新
と言うべきところを、勝手に“倒木更新”と名付けて得意がるご用学者Sあたりが
言い出した話ではないだろうか。彼得意の素人受けするいい加減な話という気がす
る。いずれにしても、次回の会議でははっきりするであろう。大台ヶ原には確かな
科学的データは殆ど無いが、このようないい加減な話はいくらでもあるため、正し
い判断がくだされないのは困ったことだ。
さて、鹿捕殺の3年目以降については、生息密度調査、被害状況調査を勘案して、
計画当初のシミュレーション通りに個体数が減っているかどうかを検討して捕獲頭
数を見直す必要がある。次回の検討会ではそれが論議の中心になる。
2003年10月31日 田村 義彦
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