大台ケ原>H15年度第2回森林生態系部会
情報提供者 : 大台ケ原・大峰の自然を守る会
提供日付 : 2004/01/18 14:10
登録経由地 : 自然環境フォーラム プレスリリース08 #00361
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
けにのみ提供された情報が含まれています。
また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている
場合があります。
環境省 2004年春・夏の調査続行決断
< 平成15年度 第2回大台ヶ原自然再生検討会 森林生態系部会 >
2003年12月25日、奈良市において標記の部会が開催された。従来、各会議は年2
回で終わってきたので、本会議で来年3月を控えて何等かの結論を出すのかと予想
して傍聴した。
前回の部会の決定に基づいて、「森林再生ポテンシャルの調査内容検討WG」と
「森林再生手法検討WG」の二つのワーキンググループが作られ、前者は9月12日
に京都で会議を開き、次の事項を決めた。
・ 6タイプにわたって実施する再生ポテンシャルの調査内容について。
・ ミヤコザサ草原における調査区の設定方法について。
・ ラス巻きつけ木の全数調査について。
・ 利用による植生、動物への影響調査。
後者は10月22日に京都で会議を開き、6タイプごとの再生手法の検討について論
議し、11月23・24日には大台ヶ原の再生手法実証実験予定地で内容の検討をした。
それらをふまえて、下記の議題について報告、論議がなされた。報告は全て中間
報告であった。
(1)平成15年度調査の結果と分析について
1)森林タイプ別再生ポテンシャル調査
2)野生動物に関する調査
3)利用による自然環境への影響調査
(2)これまでの対策等の評価分析
(3)森林生態系の保全再生手法について
(1)1)については、委員から「前より実態が見えてきたが、このデータをつな
げて「自然再生計画」へもっていけるのか」という発言があった。
(1)2)については、「調査結果が果たして正しいのか。その上での評価でない
と評価が生きてこない」という批判が出て、調査結果をそれぞれの専門家に見て
もらうことになった。
(1)3)は、利用規制のための予備調査として行なわれて、予想以上に利用によ
る影響があることがわかったが、更にデータ解析を進める。
(2)については、いくつかの項目が「とりまとめ中」であったり、古い資料がな
いため確認できないこともあり、環境省からは反省の弁があった。委員から「過去
は仕方がないが、今後に有効に生かすために、時間をかけてもちゃんとしたものに
するべきだ。」との発言があった。この問題は一昨年の「ニホンジカ保護管理計画
にかかる付帯提言」に端を発する重要な問題だけに傍聴席から質問したが、それら
を含めて改めて記す。
ここまでの調査結果について、各委員から「主に秋だけの調査でまとめていいの
か」「現況把握の基礎にするのはあぶない」「考察に値するデータではない」「追
加の調査が絶対必要だと書け」などの意見が出た。それに対して、「書けるところ
だけ書く」「問題点を列記すればよい」「再生計画が絶対に必要なので、調査が目
的ではない」という、とりまとめを急ぐ意見も出たが、環境省から「秋だけのデー
タでは不充分だ。来年の春・夏のデータをとるべきだ」という発言があった。来年
3月に自然再生計画を策定する予定であった環境省にとっては決断であろう。
ところで、来年1月中旬に所謂親会議の第2回自然再生検討会が開催され、予定
ではその場で自然再生計画が決定するはずであるが、この様に森林生態系部会が更
にデータの集積に努力することになっただけに、見切り発車の拙速は慎んでもらい
たい。
森林生態系部会は異例の第3回部会を2月下旬に開く。
(3)で、自然再生計画に関わる最も重要な手法がようやく明らかにされた。本レ
ポートではとても書ききれないので項を改めて書く。
2003年12月25日 田村 義彦
|