大台ケ原>利用のあり方に関する懇談会
情報提供者 : 大台ケ原・大峰の自然を守る会
提供日付 : 2004/02/14 16:10
登録経由地 : 自然環境フォーラム プレスリリース08 #00447
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
けにのみ提供された情報が含まれています。
また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている
場合があります。
次はマイカー規制連絡協議会を地元で開催!
<大台ヶ原の自然再生と新しい利用のあり方に関する懇談会>
2004年2月8日に大台ヶ原の地元上北山村河合に地元住民、登山者、関係機関等
関係者80名位が集まって表記の懇談会が開かれた。
第1部 【大台ヶ原の価値と自然環境の現状について】
西田 正憲奈良大学教授が「大台ヶ原の価値をひもとく」と題して、大台ヶ原
は我が国屈指の自然風景をもつ由緒ある風格ある国立公園であり、この山から環
境保全の取組み、自然再生の先進地として全国に発信し、光り輝く地域にしょう
と語りかけ、横田岳人龍谷大学講師が「大台ヶ原の自然環境の現状分析」と題し
て生態学的な危機的状況を訴えた。
第2部 【自然再生の取り組みと大台ヶ原における新しい利用について】
環境省から「自然再生の取り組み〜大台ヶ原の例〜」「大台ヶ原における新し
い利用のあり方について」メニュー(案)の説明があり、それについての参加者
の意見表明に入った。
第3部 【グループディスカッション】
参加者全員が発言しやすいように参加者を4テーブルに分け、そこに利用対策
部会委員が司会者としてつき、事務局からアシスタントがついて意見を整理した。
環境省は当初から一人当り5分に満たない時間設定ではあるが、全員にもれなく
意見を聞くことを目的にして、質問に答えたり議論をすることは予定していなか
った。
短時間にしては多くに意見が出された。テーブル単位で意見を集約して参加者
全員に披露、最後に検討会座長から全体の意見が集約された。それによると、成
果への疑問、不安を抱きながらもマイカー規制に賛成する意見が大勢を占めた。
商工関係者から反対意見が出たが、一方、「実施を遅らせるとその間に生じた自
然破壊を復元するには数十倍、数百倍の時間と経費がかかる、出来ることからや
っていけ。例えば《ビジターセンターの充実》などは今すぐからでもできる。」
という意見もあった。
特記すべきは、閉会の挨拶で環境省近畿地区自然保護事務所長が、またここで
やりたいと発言した。実はこの懇談会は、環境省の合意形成のためのスケジュー
ルに設定されていた2回目のワークショップに当り、この後3月下旬にメニュー
(案)が自然再生計画として決定されることになっている。従って次に「やる」
とすれば、それは正に、マイカー規制のための連絡協議会(仮称)でしかない。
所長の発言は単なる挨拶の社交辞令ではない、環境省の決意表明である。
くりかえすが、環境省の合意形成のための通過儀礼として、ヒヤリングを目的
にした懇談会はこれで終った。次はマイカー規制のための連絡協議会を早く立ち
上げて、その中で、地域振興の可能性を探ったり、マイカー規制の有効性を具体
的に綿密に計算したり、多くの問題について具体的に検討して、懇談会で出た疑
問や不安を解消していく段階に入らなければならない。
私が担当したテーブルで、「環境省は本気か!目途はたっているのか」という
発言があった。私は答えるべき立場ではないが「環境省は本気だ。3〜5年かかる。」
と答えた。「年2回開催の検討会で何ができるのか」という発言もあった。しかし、
旧来の陋習、行政慣行の中で、過去4回の検討会でこのメニュー〔案〕ができたの
も事実だ。
「地元の意見を聞くこのような会の開催をもっと早くやるべきだった」という意
見も出た。国に対する地元の不信感は根強い。その全ての責任は奈良県に任せき
りにしてきた国にある。地元住民にとって国はあまりにも遠い存在でありすぎた。
その地元住民はいま、生活と未来をかけて必死で打開策を求め、模索している。
環境省が地元住民の信頼を取戻し、責任を果たすべきときである。登山者、利用
者も協力しようとしている。進む方向は同じだ。
2004年2月9日 田村 義彦
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懇談会に参加して
「大台ケ原における新しい利用のあり方メニュー案」
できるところからすぐ実施を
プログラム第2部で環境省が説明した「大台ケ原における新しい利用のあり方
メニュー案」はこのホームページに解説されている通り、利用の量的規制と質の
向上のために検討された納得できるものであった。資料には『具体的な検討を進
めていく予定です』あるがどれもこれも1日も早く実現する必要が痛感する。関
係機関等との調整や準備期間が必要なものもあるが即はじめられるもの、例えば、
ビジターセンターの機能の充実・「利用者にルール、マナーを指導するなどの教
育機能充実」はビジターセンターの職員によってペット連れ込み者への注意する
などすぐには始められるものである、このようにできるところから実行し、それ
に平行して公園全体としてのプログラムはどうするかという問題を検討したらよ
いと思う。
グループディスカッション「新しい利用のあり方にむけて」で、全体のまとめ
で地元の率直な意見が紹介された。売店の売上が低下する一方ごみの散乱が増え
るというどこのでもある構図。マイカー規制による影響の不安、視点を変えたら
理解できることである。
マイカー規制の必要性はおおかたの人が賛成されていた。それだけ危機状況にあ
るといえる。
資料で示された国立公園20箇所のうちマイカー規制が実施されている15箇所の
状況を技術データー(規制概要・規制期間・規制内容等)だけではなく、自然へ
の影響の変化・訪問者層変化・周辺経済への影響等の現地調査をしたらもっと納
得できるマイカー規制が実施できるのではないかと考える。
『我が国屈指の自然風景をもつ由緒ある風格ある国立公園』である大台ケ原が
人為的圧力を受け自然の遷移の速度を速め、『生態学的な危機的状況』ある今日、
メニュー案の検討を待つことなく実施できることは今春から実行してもらいたい。
2004年2月11日 森本 幸治
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