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大台ケ原>ニホンジカ保護管理検討会を傍聴
情報提供者 : 大台ケ原・大峰の自然を守る会 提供日付  : 2004/03/27 09:33 登録経由地 : 自然環境フォーラム プレスリリース08 #00574 注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した    情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向    けにのみ提供された情報が含まれています。    また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ    のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている    場合があります。

平成15年度第2回
           大台ケ原ニホンジカ保護管理検討会を傍聴しての感想

 2月18日ニホンジカ保護管理検討会を傍聴した。内容については本会会長が間髪
をいれることなくレポートされているので、旧聞になるが私の感想を述べたいと思
う。
 私は表題にあるニホンジカの保護管理の『保護』と『管理』は、シカを殺してい
るのに「保護」は言葉として合わないのでは・・と、素朴な疑問を持ち続けている。
私のような動物生態学の素人にはなかなか理解し難いことも多いし、闇雲に動物保
護を訴えるつもりも無い。実際、大台周辺の林業や農業従事者のご苦労を見聞きす
ると、正直なところ動物の捕殺も必要悪であるようにも思うことさえある。しかし、
国が言うところの大台ケ原において「シカがトウヒを剥皮し、実生を食べることで、
低潅木が育たず天然更新が阻害され森林が衰退するのを防止する」という目的のた
めの、シカの捕殺や広範囲に回らした防鹿柵、木々の生長を阻害しているかのよう
なラスの巻きつけ等を眼にすると、本当にそれでいいの・・と疑問が湧き、どうし
ても合点が行かない。大台ケ原の原生的な山の自然とは程遠い山上台地の姿は、余
りにも哀しい。過去に満足なデータ―もないままシカだけを悪者にして、山の姿を
醜悪にしてしまった学者と行政の責任は大きい。そして、新年度からニホンジカ保
護管理検討会は、大台ケ原自然再の中に位置付けられることになる。自然を再生す
るために、シカを間引く・・これは、5年間の計画通り続けられる。後味が悪い。
やはり合点は行かない。学者や行政は市民が合点の行くデータ―を見つけられるの
だろうか?人が導き出したデータ―に意味が無いとは言わないが、自然とは、そん
なものではないような気がするが・・。少なくとも、批判を受け入れず、保身の為
のごり押しの事業だけはして欲しくない。自然再生の道は暗中模索の道だ。私達が
自然再生で出来ることがもし、あるとすればそれは故意に何もしないということで
は無いだろうか。「何もしない」というのは「利用しない」・・ということだ。大
台ケ原を30年前の姿に戻したければ30年間人を入れければ、それこそ自然に再生し
ていくのではないだろうか。しかし、現実問題として、それは出来ないだろうし、
理解を得る発想でもないようだ。しかし、過去をちゃんと評価しながら進まないと、
愚かな私達は同じ過ちを侵しかねない。
                         2004年 3月20日 河内由美子


  

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