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大台ケ原>鹿118頭殺して頭数は横這い
情報提供者 : 大台ケ原・大峰の自然を守る会 提供日付  : 2005/06/08 23:07 登録経由地 : prweb情報受付 02 #00030 注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した    情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向    けにのみ提供された情報が含まれています。    また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ    のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている    場合があります。

 鹿118頭捕殺して、「印象としては鹿の頭数は横這い」

     <平成16年度 第2回大台ヶ原ニホンジカ保護管理検討会>

 2005年3月25日、奈良市において表題の会議が開催された。
 「大台ヶ原ニホンジカ保護管理計画」に基づいて、2002年に25頭、2003年に45頭、
2004年に48頭、合計118頭の鹿が捕殺された。
 検討委員から「印象として減ったの?」と捕殺を実行している事務局へ質問が出た。
 事務局曰く、「昼は見なくなった。しかし、夜は中道、正木ヶ原、牛石ヶ原にごろ
ごろ寝そべっている。この3年間でオスをとったので、若いオスが減った。全体的に
は横這いかな・・・」と印象を語った。それを聞いた新聞記者が「横這いでは殺した
甲斐がなかったのか・・」とつぶやいた。
 これで5年計画の3年が終わったので2年後にモニタリングと称する評価をしなけ
ればならないが、捕殺効果を科学的に評価するのは難しいであろう。

【密度】
 もはや書き疲れたが、この検討会に出てくる数値には捕獲頭数以外、確実性がない
ので本当は何も書きたくないが、参考までに一つだけ紹介する。
 2002年、大台ヶ原に鹿が何頭いるのかわからないまま、糞粒法による「推定頭数」
195頭、「推定密度」27.7頭/Km^2を基本数値として捕殺を開始した。そしで3年後
の2004年の密度を見ると、鹿を捕殺したA1地区では62.0頭、捕殺していないA2地区で
17.6頭、A1/A2平均で32.4頭であった。即ち、3年間で118頭殺した結果、鹿の密度
は27.7頭から32.4頭へ増えているのだ。ブラックユーモアではない。やはり、上記の
ように、印象で語るしかないのだ。これが実態だ・・・。各測定区ごとの測定値にバ
ラツキが大きいのはフィールドデータとして理解できるが、確かな数値は捕獲頭数だ
けで、あとは不確かな数字がどれだけ多く並べられても何の説得力もない。

【胃内容物分析結果】 
 毎年のことであるが、トウヒは春0%、夏0%、秋1.0%。その他の針葉樹の樹皮を合
算しても、春0.4%、夏0.3%、秋1.9%。これで鹿がトウヒを枯らしていると言える
のか。むしろ鹿の冤罪を晴らすデータではないのか。ササ・グラミノイド・広葉樹と
草本類の葉、枯葉を合算すると、春97.5%、夏95.4%、秋89.4%。

【剥皮状況調査】
 環境省は平成7年に設置したコドラード20箇所で、枯死木・倒木状況及び剥皮状況
の調査を続けているが、鹿の剥皮が枯死に至る因果関係は証明されていない。

【平成17年度調査】
 ・アルパインキャプチャーも麻酔銃も捕獲効率が下がっているので捕獲柵とドライ
ブウエーのゲートが開く前に猟友会に頼んで銃で捕殺したいと考えているが、具体的
にはワーキンググループを作ってつめることになった。・成獣メス鹿4頭にGPSテ
レメトリー首輪(400g1年でドロップアウト)をつけて行動域調査を行うとのこと。

【捕獲頭数】
 計画4年目の2005年度は、計画の44頭に本年度の取り残し16頭を加えた60頭を目指
すことになった。
                        2005年3月26日  田村 義彦



  

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