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情報提供者 : 緑の地球ネットワーク
提供日付 : 2005/08/08 19:20
登録経由地 : prweb情報受付 02 #00192
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
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中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
書きつづっています。不定期の発行です。
バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。
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黄土高原だより(NO.322)
(2005.08.08)
高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)
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人工降雨
7月21日に、大同では、雨が降りました。
その後、7月26日にも、降りました。
8月にはいってからは、各県で、散発的に雨があり、
私たちの、ツアーの行動にも、影響がでました。
地元の新聞、「大同日報」によると、
これは、人工降雨だったそうです。
前の2回とも、記事が掲載されました。
かいつまんで、紹介しましょう。
大同は、夏になっても、雨が少なくて、
7月上・中旬の降水量は、11.5mmしかなく、
平年にくらべ、81%の減、だったそう。
市の気象局は、空模様をみながら、人工降雨の準備をしました。
20日午後、広霊、霊丘の両県で、雨が降りはじめました。
21日の夕方になると、雲が厚くなったので、
7つの農業県に、9台の車載ロケットと、
全部の“37”高射砲を出動させ、
合計740発あまりの、「増雨弾」を打ち上げました。
この作業は、比較的に成功をおさめ、
大同県を除いて、中雨、大雨のレベルの雨が降りました。
とくに霊丘県では、72.7mmにたっしたそうです。
(7月25日、「大同日報」)
前回の、人工降雨の成果は、不均衡で、
大同県、左雲県、新栄区は、ひどい旱魃がつづきました。
市の気象局は、天候の状態を見守りつづけ、
26日の午後から夜にかけて、各県・区で、人工降雨に踏み切り、
“WR型”車載ロケットによる、増雨弾110発と、
“37”高射砲400余発を、打ち上げました。
これによって、
市区では21.1mm、
天鎮県 68mm(最多)、
広霊県 1.3mm(最少)、
左雲県 23.5mm、
陽高県 18.8mm、
大同県 16.3mm、
霊丘県 4.5?、
渾源県 3.8mm
の雨が降りました。
2回の人工降雨によって、旱魃はかなりやわらぎ、
7月の降水量は、平年にくらべ、20%減までこぎつけたそう。
(7月28日、「大同日報」)
車載ロケットが、どのようなものか、見当もつきません。
シートをかぶった、高射砲が、郷政府の庭にあるのは、
みたことがあります。
雲が厚くなって、パラパラッと雨が落ちはじめたころ、
ドーン、ドーンと、大きな音がするのは、
きいたことがあります。
8月のツアーの、大同滞在中も、
雲が厚くなると、毎回のように、その音をききました。
あれが、人工降雨なのでしょう。
そのあと、雨が降ってくる。
打ち上げているのは、沃化銀あたりでしょうが、
くわしいことは、わかりません。
一定の条件ができれば、たしかに効果はあるはずです。
上空の湿度が高まり、雲がかかったときに、
雨粒の核になるものを、うちあげるわけですね。
そうすれば、確実に雲を雨に変え、
打ち落とすことができます。
北京あたりでは、航空機で、散布することもあるようですが、
大同では、打ち上げ方式です。
でも、これらの報道でわかるとおり、
空中湿度を高め、雲をつくることは、
人工的にはできません。
それは、自然の現象を、待つしかない。
農民が、龍王に、雨を祈っているのにたいし、
人工降雨を「科学の勝利」と、報道することもありますが、
科学であるからには、限界も、はっきりあります。
農村を回ってみると、たしかに、多少は、もちなおしたようです。
霊丘自然植物園の、雑草や灌木も、
しおれてきていることを、320号で、報告しましたが、
7月27日にいってみると、かなり回復していました。
作物によっては、ちょっと遅かったようで、
霊丘県のトウモロコシは、雄花は開いているのに、
雌花の数が、きわめて少ないのです。
収穫への打撃は、小さくはないでしょう。
北京の水源の桑干河は、26日の雨の直後の、
27日朝は、河底は湿っているものの、流れはありませんでした。
28日夕刻に、また通りかかると、
幅2mほどの、小さな流れが、できていました。
河の水が増えるには、そのような時間差があるのでしょう。
人工降雨のために、どれくらい費用がかかるか、私にはわかりません。
雨が降れば、気温が下がるから、空調の使用なども抑えられ、
十分な経済効果がある、という新聞報道を、読んだことがあります。
それにしても、雨がほしいですね。
心の底から。
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