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GEN>黄土326>薬草
情報提供者 : 緑の地球ネットワーク 提供日付  : 2005/09/08 23:28 登録経由地 : prweb情報受付 02 #00277 注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した    情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向    けにのみ提供された情報が含まれています。    また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ    のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている    場合があります。

  中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
 書きつづっています。不定期の発行です。
 バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。

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  黄土高原だより(NO.326)
     (2005.09.08)
            高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)

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 薬草

 大同の一帯は、薬草の、宝庫なのだそうです。
 いちばん有名なのは、オウギ(黄蓍)。
 マメ科の植物で、根を利用します。
 最低でも、6年生以上でないと、ものにならないそう。
 渾源県のものが有名で、「北岳黄蓍」の商標があり、
 華僑、華人の社会を中心に、輸出もされています。
 薬膳として、炒めものなどに、加える。
 滋養強壮の、効果があるそう。

 そんな複雑なことは、私にはできっこありません。
 簡単な方法としては、白酒につけ込めばいいそう。
 そうやってみたんですけど、
 モヤシのような臭いが強烈で、
 おいしいとは、とてもいえない。
 長さ1mもある、野生の、りっぱなものをもらったのに、
 ムダにしたことがあります。

 植生調査で、山を歩いているとき、
 掘り返した穴に、よく出会います。
 採取している人間に、遭遇することもある。
 黄蓍があるのは、日のあたる草地ですから、別ものでしょう。
 農村の掲示板に、種類ごとの、買い上げ価格が
 書いてあることもあります。

 霊丘自然植物園の周金は、製薬会社で働いた経験があり、
 薬草のことに、とてもくわしいのです。
 話をきいていると、
 およそ、薬草でない植物は、ないくらい。
 なんだって、薬になる。
 彼らはいま、薬草園を準備しています。

 たいていの薬草は、肥料を与えて、畑で育てると、
 大きく、りっぱそうにみえても、薬効は乏しいそう。
 時間をかけて、自然に育ったものに、価値がある。
 そういうことからすると、薬草の宝庫というのは、
 土地がやせてる、ことであるかもしれません。
 採取には、時間と手間がかかりますけど、
 それをする人間がいるということは、
 ほかの産業がなく、貧乏だということでしょう。

 じつは、私も、薬草の世話になっています。
 ご承知のとおりの、呑んべですが、
 さいわい、肝臓は、じょうぶだったんです。
 呑んべにとって、気がかりだという、
 γGTPも、18〜43のあいだにありました。
 正常値は、7〜60だそうで、すっかり余裕。
 ところが、一昨年の健康診断で、γGTPが突然、98になった。
 こりゃ、たいへん!
 その話をすると、先日まで大同にきていた
 サントリー労働組合のメンバーが、
 「98なんて、問題ではなりませんよ。
 うちには、200を超えているのが、ざらにいます」とのこと。
 でもねえ、むこうはプロ、私はアマチュアでしょ。

 やっぱり、気になったんですけど、
 酒を控えるのは、むずかしい。
 そのつもりでいても、1滴、アルコールがはいると、
 なにもかも、飛び越えてしまって、泥酔状態。
 で、ウコンの粉末を、飲みはじめました。
 うちの近くの、清荒神の参道あたりで、
 安いものを、買ってくる。
 この性格ですから、毎日、定量を、きちんと飲む、
 なんてことはできません。
 飛び飛びになっちゃうんですけど、
 それでも効果はあるようで、
 半年後の健診で、33まで落ちてしまった。
 ことしも、そうです。

 先日、広霊県の農村で、センブリをみつけ、
 採取してきました。
 浸食谷の崖面にあったのです。
 中国では、当薬といいます。
 リンドウ科の植物で、きれいな、小さな花をつけます。
 私がこどものころは、松林の縁あたりで、
 よくみかけたんですけど、最近、日本ではめったにみません。
 何年かまえ、六甲山のゴルフ場のそばに、
 小さな群落があったけど、翌年には、消えてしまった。

 数年まえ、霊丘自然植物園への、小道のわきに、
 たくさん生えているのをみました。
 日本のものとは、種がちがうようで、
 草丈が大きくて、花の数も多い。
 ところが、ここのものも、まもなく消えてしまいました。
 ちょっとした、環境の変化で、なくなるようです。

 日本語で、センブリというのは、
 千回、振り出しても、まだ苦い、という意味だそうです。
 たしかに苦く、いつまでも、口のなかに、苦さが残ります。
 ふつうは、胃薬にします。
 胃痛をおさえるのにも、使えるそうですが、
 それは、血管拡張作用があるからだと、ききました。

 それで、ハタと思い至ったんですね。
 これを頭につけたら、どうだろうか、と。
 十数年前に、自分で、試してみました。
 アルコールで滲出して、ヘアトニックのようにつかう。
 そのとき、ちょっとでも目にはいると、
 口のなかが、モーレツに苦くなるので、注意が必要。
 ほんとに、髪が、濃くなったんですよ。
 額の生え際の、産毛のようなものさえ、太く、黒くなった。
 そのときは、まだ、余裕がありましたからね。
 効果さえたしかめれば、それでよかった。

 このたびは、待ったなしです。
 以前に比べると、情けないほど、髪が細くなってますし、
 とくに、頭頂部がたよりない。
 ひたいの生え際も、ずいぶん、後退しました。
 取ってきたセンブリは、部屋で、陰干ししています。
 アルコールを入手して、ウイスキーの空きビンに、
 つけこむつもりです。
 このあと、どこかでお会いしたときに、
 頭髪が、残っているとすれば、それはセンブリ効果です。
 
 でもね、薬草をつかうのは、自然破壊でもあります。
 繁殖力の強いもの、人工栽培のきくものなら、まだいいんですけど。
 とくに、先ほどのオウギや、カンゾウ(甘草)など、
 根を使用するものは、問題が発生しやすいと思います。
 有用だから、保護する、というふうにいくのが、
 いいことだと、思うんですけど。
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 第17回毎日国際交流賞 表彰式・受賞記念講演会
 2005年9月22日(木)14時〜16時10分
 毎日新聞大阪本社地下1階 オーバルホール
 GENの受賞が決まりました。立花代表が記念講演をします。
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