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GEN>黄土330>農村の結婚式(2)
情報提供者 : 緑の地球ネットワーク 提供日付  : 2005/10/03 23:08 登録経由地 : prweb情報受付 02 #00334 注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した    情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向    けにのみ提供された情報が含まれています。    また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ    のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている    場合があります。

  中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
 書きつづっています。不定期の発行です。
 バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。

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  黄土高原だより(NO.330)
     (2005.10.03)
            高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)

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  農村の結婚式(2)

 結婚式のあった、大同県倍加造鎮解家庄村は、
 大同の農村としては、とても豊かな、大きな村です。
 人口は、5000人もいるそう。
 大同県は平地が多く、大同市の農村7県のなかで、
 農業環境は、もっとも恵まれていますが、
 そのなかでも、最高のところでしょう。
 村のなかの道路まで、コンクリートで、しっかりと
 舗装してあります。
 近年、建設のはじまった、「開発区」のすぐ後背にあり、
 建設中の、大同空港も、すぐ近くです。
 交通の便にも、恵まれています。

 花婿の、劉有軍は、28歳です。
 中国の農村では、一般に、年齢はかぞえですから、
 満でいえば、27歳でしょうか。
 農村の結婚年齢としては、遅いほうです。
 しかも、この家の1人っ子ですので、
 その結婚式に、力が入るのは、当然でしょう。

 玄関から、2mほどのところに、
 高さ50cmほどの円錐形に、石炭が積まれ、
 炎をあげて、燃え盛っています。
 結婚の儀式は、この火を囲んで、とりおこなわれます。
 進行役は、小劉と同年輩の、若い男。
 紅い紙に書かれた、進行スケジュールにしたがって、
 ことをすすめます。

 玄関先に立った、小劉の両親にむかって、
 新郎新婦が、そろって、叩頭します。
 そのあいだに、石炭の火をはさみます。
 雨が降ったり、やんだりしていますので、
 地面はぬかるみ。
 そこで、木の板と敷物が持ち出され、
 花婿と花嫁は、そのうえに跪きました。
 司会の、かけ声にしたがって、3度、叩頭しますが、
 おもしろいのは、新郎新婦の背後に立った男が、
 新郎新婦の首筋をつかんで、
 顔面を、地面にぎゅうぎゅうに押し付けることです。

 ここらが、儀式のクライマックスでしょうけど、
 あいかわらず、クラッカーが鳴らされ、
 紙吹雪がまかれ、あの色つきのヒモが、といったところ。
 センターのメンバーにきくと、
 「いまは、たいてい、こういう調子です。
 10年くらいまえまでは、こんなことはなかったけど……」といっていました。
 旧いしきたりが崩れ、新しいものは、まだでてきていない、ってところでしょうか。
 くわしい事情はわかりません。

  ついでにいうと、新郎が新婦を抱きかかえて、
 最初に、門を入ろうとするとき、
 若い男たちが、立ちふさがってジャマをするのは、
 これは、昔からの風習だそうです。
 たいていは、新郎の友人に、あらかじめ、
 たのんでおくそう。
 まあ、こちらのほうは、結婚式をもりあげるうえでも、
 おおいに役立っていると、いえるでしょう。

 司会の進行にしたがって、
 2人がキスをします。
 衆人環視のなかですから、最初は2人とも照れてますけど、
 けっして、いやではないでしょう、
 濃厚なキスを、みせつけてくれました。

 ふたたび、花婿が、花嫁を抱きかかえます。
 でも、小劉は自信がなさそう。
 肩にかつげ、肩車をしろ、と周囲がはやしますが、
 これは花嫁がイヤイヤ。
 結局、背負うことになりました。
 そして、火の周りを、回るのです。
 最初に、時計の反対回りに3回。
 それから、その反対回りに3回。

 小劉が、なにかブツブツ言っていますが、
 声が小さくて、聞こえません。
 周囲が、もっと大きな声で、と要求します。
 小劉は、やけになって、大きな声で唱えます。

 結婚好!     結婚はすばらしい!
 結婚好!     結婚はすばらしい!
 結婚就是好!   結婚はほんとにすばらしい!

 火の周囲を、回るのは、
 2人の結婚生活が、かまどの火に困らないように、
 ということのよう。
 かまどの火というのは、食べものと燃料の両方をさすのでしょう。
 王萍にあとできくと、彼女の結婚式のときは、
 火を、自分で、飛び越えたそうです。

 玄関先での行事は、これで終わり。
 あとは、部屋とテントにもどって、お祝いの宴。
 待っていても、お料理はなかなかこないんですね。
 そう思っていると、新郎新婦が回ってきましたよ。
 私たちの座っているのが、メインテーブルのようで、
 最初にやってきました。
 いつのまにか、主賓になっていたんですね。

 竹カゴから、花嫁がアメを2つ選んで、客に配ります。
 無造作に、じゃないんですね。
 なんども、なんども、お客ごとに選びなおし、
 なにか、口上を述べながら……。
 このアメを、「喜糖」といいます。

 私がこどものころは、日本の農村でもありましたね。
 花嫁が、アメやセンベイを、配って回る。
 近所の結婚式に、こどもたちが集まるんですけど、
 それは、花嫁にたいする興味とともに、
 この甘味の魅力が、あったと思うんですよ。
 とにかく、甘いものに、飢えてましたから。

 立花先生や私は、すなおに受け取って、
 「謝謝! 祝ニィメン幸福!」と、お祝いを述べたんですけど、
 大同事務所の、武春珍所長は、
 その口上にケチをつけて、なんども、なんども、言い直させ、
 それから、にっこり笑って、受け取りましたよ。
 たんなるイジワルでは、なさそう。

 そのあと、花嫁、花婿が、ビールのお酌をして、回りました。
 日本では、ただつぐだけ、というのも許されるんですけど、
 ここは中国ですから、そのたびに、彼らもカンパ〜イ。
 百数十人のお客と、それを繰り返したら、たいへんだろうな、と同情したんですけど、
 それは、メインテーブルの私たちだけへの、サービスのよう。
 そのほかにも、いろいろあったんですけど、
 書くのは、これくらいにしましょう。

 そのあと、ものすごい皿数の料理がでました。
 お味のほどは?
 翌朝、雲崗国際酒店の、バイキングを食べながら、
 立花先生に、私が、「おいしくないですね」というと、
 「きのうの料理は、愛情がこもっていますからね」ということでした。

 この日の集いは、花婿がわ関係者だけの出席です。
 翌日は、花嫁がわの、関係者によって、
 同じように、継続されます。
 初夜はいつ?
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 学習会 「土・水・木から見た中国の環境問題」
   報告 高見邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)
 10月7日(金)18:30〜20:30
 大阪市立総合生涯学習センター第2研修室
 (大阪駅前第2ビル6階、TEL.06-6345-5000)
  参加費 700円
 参加いただける方は下記までご連絡ください。

 ★税制上の優遇措置をうける認定NPO法人です★
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 認定特定非営利活動法人 緑の地球ネットワーク(GEN)
 552-0012 大阪市港区市岡1-4-24 住宅情報ビル5F
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