GEN>黄土336>環境にとっての人間問題
情報提供者 : 緑の地球ネットワーク
提供日付 : 2005/11/21 22:03
登録経由地 : prweb情報受付 02 #00513
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
けにのみ提供された情報が含まれています。
また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている
場合があります。
中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
書きつづっています。不定期の発行です。
バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。
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黄土高原だより(NO.336)
(2005.11.21)
高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)
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環境にとっての人間問題
ほぼ毎週、送りつけられる、この「黄土高原だより」の
長さに、へきえきされたのでしょう。
朝日新聞企画報道部の、都丸修一さんから
「人に読んでもらえる、短い文章を
高見さんは、書けないの?」という連絡。
私は、「読んでもらえるかどうかは、別ですけど、
短い文章も、書けなくはないですよ。
(社)日中友好協会の機関紙に、
600字ほどの原稿を、ほぼ3年間、90回ほど
書きつづけてますから……」。
というような架空の対話があり、うふふふふ、
きょう、11月21日(月)から、朝日新聞のオピニオン面に
「高見邦雄の 中国・黄土高原の村から」という、ミニコラムが、
3週間(月〜金)にわたって、計15回、連載されることになりました。
反響の大きいコーナーだそうですから、読者のブーイングの嵐で、
途中降板の可能性も、ないとはいえませんせど。
おつきあいいただけると、さいわいです。
つい先日、私たちのネットワークに、
1人の、新入会のかたがあり、事務所に、会費を送ってくださいました。
ありがたいことですが、びっくりしたのは、
ネットワークのことを知ってから、入会までの、短い期間に、
この黄土高原だよりを、第1号から、最新号まで、
全部を通して、読まれたそうです。
パソコンで計算してみると、400字詰め原稿用紙にして、
なんと、2200枚分もありますよ。
私なんか、ゼッタイに、そんな気にはなれません。
まあ、それにしても、私も、書いたものです。
材料は、たくさんあります。
無限、といってもいい。
でも、体験、見聞が、すぐ文章になるかというと、
そうはいかないことも、あるのです。
少し、熟成させる必要があります。
それには、私のばあい、人前で話すのが、
いちばん、いいようです。
どちらかというと、ゆるんだ人間ですので、
人前に立ったときの、かすかな緊張感があったほうが、
大脳の働きにも、いいようなんです。
聞いていただいている人の、表情、反応をみているうちに、
急に、新しい考えがでてきたり、
それまで考えつづけていたことが、突然、まとまったりするわけです。
いちおう、レジュメとかを、準備してたんですけど、
話の途中の思いつきで、予定外の方向に、パーっと飛んでいくわけですね。
聞いてる人には、迷惑な話かもしれませんけど、
私にとっては、ありがたいことでした。
そうやって思いついた内容が、黄土高原だよりの材料になりますし、
いったん、文章にすると、次からお話しするときの、骨組みになります。
ところが、最近、パソコンのパワーポイントを、使うようになりました。
あれは、いけませんねえ!
話すうえでは、つかうとラクなんですよ。
考える必要がない。
聞いている人たちも、ビジュアルに見れますから、
わかっている気には、なってもらえるかもしれない。
でも、私にとっては、以前はわずかにしろあった
緊張感といったものが、なくなります。
会場を暗くしますから、きいてる人の表情が見えにくい。
あらかじめ、用意した「絵」にあわせて、サラーッと話すだけです。
自分自身の、新たな発見が、なくなる。
これがつづくと、この黄土高原だよりも、行き詰まるかもしれません。
6月のことですが、さるところでの講演で、ハプニングがあり、
予定していた、パワーポイントが、つかえなかったのです。
スタート時は不安だったんですけど、自分としては満足できました。
深く考えたわけではないのに、勝手にことばがでてきました。
「地球環境問題などと、よくいいますけど、
あれは、省略された表現です。
フルネームを、ごぞんじですか?
『地球環境にとっての人間問題』というんですよ。
これでは長すぎるから、略して、
『地球環境問題』と、いっているんです」なんてね。
10月初めの、加藤登紀子さんとの対談で、
そのことを話したら、彼女の積極的な賛同がありました。
で、あちこちで、この「人間問題」を、話しています。
こういうふうに考えると、
環境問題の、境界が、はっきりするんですね。
たとえば、来年、2006年は、国連の、
「砂漠と砂漠化に関する国際年」です。
沙漠化問題に、関心が集まるでしょう。
いや、それほどでもないかな?
国連も、存在感が、薄れてますからね。
ことしの3月から、「命のための水・国際の10年」がはじまってますけど、
水の問題に、私も関心をもっているはずなのに、
ほんとうのところ、おとといまで、私はそれを知りませんでした。
みなさんは、ごぞんじでしたか?
いえ、そんなことを、言っちゃあいけないですね。
せっかく、国連が、このような問題をとりあげるわけですから、
なんとか、みなさんに関心をもってほしいものです。
そのさいに、「砂漠化問題」というと、漠然としてますけど、
「砂漠化にとっての人間問題」というふうに、考えると、
枠組みが、実践的に明確になり、取り組みの優先順位まで、
はっきりしてくると、思うのです。
第1に、新しく、砂漠化させるようなことを、
予防しないといけない。
あらゆる環境問題にとって、予防が最重要です。
そのつぎに、人間が沙漠化させたところの修復。
それも、時代の新しいところを、優先すべきでしょう。
古くに砂漠化させたところは、環境が大きく変化していて、
修復も困難である可能性が、高いと思います。
さらに、自然環境として、砂漠であるところは、
手をつけるべきでない、と私は思います。
それは、環境問題ではないのです。
それでも、手をつけるというのは、環境対策ではなく、
開発事業でしょう。
開発事業として、資源として、砂漠をみる人もいます。
でも、私は、砂漠くらいは、未開発のままで、
これからの世代のために、残しておくのがいい、と思います。
というふうに、「環境にとっての人間問題」として、環境を考えると、
見る角度をすこしずらすことができ、いろんなことを、
立体的に、認識できると思うのです。
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GREENなんでも勉強会「シベリアのタイガを訪ねて」
講演:小川房人さん(大阪市立大学名誉教授)
11月25日(金)18時30分〜20時30分
弁天町市民学習センターで。資料代700円
★税制上の優遇措置をうける認定NPO法人です★
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