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情報提供者 : 緑の地球ネットワーク
提供日付 : 2005/12/19 17:37
登録経由地 : prweb情報受付 02 #00593
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
けにのみ提供された情報が含まれています。
また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている
場合があります。
中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
書きつづっています。不定期の発行です。
バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。
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黄土高原だより(NO.340)
(2005.12.19)
高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)
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渋滞のアクシデント
大同を発つ12月11日になって、ふたたび寒波がやってきました。
天気予報では、最低がマイナス19度、最高がマイナス12度です。
外にでると、風があって、ブルブル。
これくらいの気温だと、多少の温度差より、
風のあるなしが、体感気温を、大きく左右します。
北京から大同にくるときは、夜汽車でしたが、
あの寒さにこりて、大同事務所の小郭に、
北京まで、車で送ってもらうことにしました。
夕方から北京で約束がありますし、
渋滞でもあったら、困るから、朝9時前に出発しました。
最初は、順調でした。
前回までは、高速道路の、鋪装の、若返り工事が、
あちこちであったんですけど、今回はそれもなし。
北京→大同の下り線は、もともと問題が少ないんです。
でも、大同→北京の上り線は、路面の傷みが激しく、
しょっちゅう、工事をしています。
石炭を満載した、大型トレーラーが、通るからです。
過積載の、取り締まりが、厳重になりましたが、
車を止めますから、おうおうにして、それが渋滞の原因になる。
下り線を走るときは、たいてい空荷です。
河北省張家口市の、宣化の料金所の係員から、
官庁ダムのところで、高速の通行がストップしているので、
地道を走るよう、告げられました。
石炭トラックが、事故か、故障だということですが、
たしかなことは、わかりません。
懐来のインターチャンジで、高速をおり、
北京にむかって、国道110号線を走り始めたら、
そこの料金所でも、渋滞だから、別の道をいくように、指示されました。
中国の地方では、一般道でも、料金を徴収されます。
けっこうな頻度ですので、
その合計を考えたら、地道のほうが、
高速道より、高くつく可能性もあります。
官庁ダムの、南側を、回ることにしました。
この道は、ダムに注ぐ直前の、桑干河をわたります。
いや、桑干河だと、私は思いこみ、そのように書きましたけど、
橋の表示をみると、ここはもう、永定河だそう。
もう少し上流で、桑干河に、洋河が合流します。
そのあたりから、永定河に、名前が変わるようです。
ダムの上を走りました。
20t以上の車は通行禁止、の表示がありますが、
張家口→北京の路線バスも、ここに迂回してきています。
さすがに、石炭トラックは、みませんでした。
もと走っていた、高速道路の下をくぐったあたりから、
渋滞がはじまりました。
最大5列もの、トラックや乗用車が、
上り、下り、入り乱れて、道幅いっぱいを、ふさいでいます。
このようすをみれば、日本人なら、パニックにおちいるでしょう。
そのすきまを、器用にすりぬけて、小郭は車をすすめます。
しかし、それも、限度のある話。
ついに、まったく動かなくなりました。
Uターンして、わき道へいく、乗用車があります。
私たちも、それについていきました。
2人乗りのバイクが、私たちの車の横につけて、
誘導してやるから、少し、お金をだせ、といいました。
小郭は、地図があるから大丈夫だといって、それをことわりました。
そのあとも、数組の、若い男たちが、同じように寄ってきました。
その先に、村があり、村の入り口で、
道のまん中に、バイクを停めて、道をふさいでいます。
6、7人の、男の子が、私たちの車を、取り囲みました。
10歳代半ば、といったところでしょう。
ここから先は、私有地だから、
通り抜けるなら、金をだせ、といいます。
小郭は、運転席の窓を、少しだけ開けて、
それに反論しています。
やりとりの声が、少しずつ、大きくなります。
子供から、大人になりかけの年代ですから、
あまり、興奮させないほうが、いいでしょう。
そのあたりは、小郭もわかっていて、
適当に、あしらっています。
その子供たちは、声は威圧的です。
脅し、といっていいでしょう。
でも、1人が、運転席の窓ガラスをたたくと、
別の1人が、それを制止しました。
この状態だと、大事にはならないでしょう。
小郭は、いくらだ? とききました。
50元、と彼らはいいます。
小郭は、携帯電話をとりだして、
110番しましたが、なんどやっても、通じません。
私は、デジカメをとりだして、彼らの写真を、撮りました。
背中を向けたり、顔をそむけたりしますが、
1人だけ、こちらに正面を向けて、ニコニコ笑いながら、
ピースサインする子もいます。
遊び感覚、なのでしょう。
けっきょく、20元で折り合いをつけて、そこを通りぬけました。
村のなかで、男女数人の大人が、脱穀後のわらを、片づけていました。
村の名前をきくと、懐来県大南辛堡村です。
彼らも、村のこどもがやっていることを、
知っているでしょうが、知らんぷり。
北京市との境界から、数キロの村です。
村の反対側の入り口から、もとの道に戻りましたが、
けっきょく、ここも大渋滞。
ほんの1kmほど、前に進むのに、20元を要したわけです。
小郭は、その後も、何度も110番しました。
しかし、通じません。
自分の携帯電話で、私も試みてみました。
しかし、呼び出し音がなる前に、切れてしまう。
ついでに言うと、警察は110番。
交通事故の連絡は、112番。
消防は、119番。
救急車は、112番です。
かんじんなときに、通じるかどうか、
それは、いま、書いたとおりです。
やっと、110番がつうじて、
小郭が、口を開く前に、女の声で、多車か?と聞かれました。
渋滞問題か、ということでしょう。
そうだ、と答え、「それから路覇だ」といって、
小郭が、事情を話しましたが、
警察は、とりあいませんでした。
同様のことは、続発しているのでしょう。
その後も、10分で抜けられる道を案内してやる、
なんて男が、声をかけてきましたから。
おもしろい産業が、現れたものです。
大同の純農村地帯では、こういう経験はありません。
ちょっと考えにくい。
問題の村は、北京市の延慶県からすぐ近くです。
延慶県のリゾートホテルは、村からみえるくらい。
その周囲には「平成日式度假村」(日本式の休暇村)の看板をかけた
一戸建て別荘が、ならんでいたりします。
こういう境目に、ストレスが、貯まっているのかもしれません。
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