たんぽぽ>耐震偽装と原発の関係
情報提供者 : NO NUKES PLAZA たんぽぽ舎
提供日付 : 2006/01/10 23:14
登録経由地 : prweb情報受付 02 #00635
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
けにのみ提供された情報が含まれています。
また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている
場合があります。
たんぽぽ舎です。【TMM:No290】耐震偽装と原発の関係
2006年もよろしくお願い致します。
※少々、長くなりますが、
ぜひ、お読みください。
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転載歓迎です
☆☆★マンション・ホテルの耐震偽造が全国各地で発覚★☆☆
原子力発電所の耐震は大丈夫か?
姉歯事件で全国のマンション・ホテルの耐震偽造が疑われ
ています。姉歯氏個人の偽造だけではなく、黒幕がおり、ひ
いては建設業界全体の構造的問題として耐震審査の在り方も
含め、根本的に問われています。
では、原発の耐震は大丈夫か。コンクリートに海砂使用(中
部電力の浜岡原発)や、JIS規格違反の鉄筋使用(北陸電力
の志賀原発)やボーリングコア(地質調査で掘り抜いた土のか
たまり)のさしかえ(九州電力の川内原発その他いくつも)など
の実例があります。
◆ 原子力発電所の耐震偽装(偽造)の問題について山崎久隆さん(た
んぽぽ舎、劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク)が「まとまっ
た小文」を『原発いっしょになくそう・よせあつめ新聞』291号(12
月前半号)に書きました。原発と耐震偽造について鋭い指摘が載っ
ていますのでぜひご一読を。
◆ また、2006年1月19日(木)の第105回たんぽぽ舎・いろりばた会
議学習会で、この問題をさらに詳しく分析し追及します。
ご参加いただくと幸いです。
◆ 国の原発耐震基準の改訂問題につなげて、継続的に追っていき
ます。
1月19日(木)いろりばた会議学習会(第105回)18:30〜21:00
会場:たんぽぽ舎 資料代:800円
−地震列島日本の原発を問う−part2
1.「マンション・ホテルの耐震偽造が全国各地で多発。
では原発の耐震偽造はないのか?原発は大丈夫か?」
−最近の実例をもとに、地震と原発を学ぶ−
提起:山崎久隆さん
2.「原発と耐震偽造の資料・新聞切り抜きの紹介、
全国各地の資料(10例くらい)」を紹介
提起:柳田 真さん(たんぽぽ舎)
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耐震偽装と原発
山崎久隆
地震大国で行われる信じられない偽造
これはもはや「殺人予備」
耐震事件の実態が報道されるたびに、その「手口」「背景」は原子力関連で起
きた事件をそのままなぞったものばかりであることに、改めて震撼する思いであ
る。
この事件を未然に防ぐ手だてはいくらでもあった。しかし国のしてきたことは
全くそれに逆行することだった。
原発の定期検査を指定検査期間に丸投げし、そのために幾多のごまかしをする
余地を作り続けた責任は、何ら追及されることはなかった。
いま、それは建築確認という行政の事務を民間の建築確認検査機関に丸投げす
るようになり、検査する側とされる側の利害まで一致する構図を作ってしまった。
内部告発
耐震偽装事件発覚の発端は、検査会社イーホームズの内部告発からだった。
原子力にまつわる内部告発と言えば、田中三彦氏の福島第一原発4号機の圧力
容器変形事件やアンダークラッド・クラッキングと呼ばれる圧力容器と内面ステ
ンレスの貼り付け部でのひび割れ隠しなどが鮮明に思い出されるが、いずれのケ
ースも実物を検査することもなく「安全」と宣言された。しかもその宣言をした
のが、同じ容器を製造した会社であり、それを検査した当時の通産省であった。
イーホームズの内部告発は、こういった検査を行う会社であったのだが、建設
した会社と販売会社であったヒューザーが事前に国土交通省などに出向き話し合
っている。
これなどは「問題なかった」としてもみ消す工作をしていたと疑うべき行動であ
ろう。
福島第一原発4号機も同じではなかったか。
内部告発つぶしは過去にたくさんあった。数え上げればきりがない。
同じ福島第一原発で起きたアルファ線源汚染事故も内部告発がきっかけで露見
しているが、このデータが持ち出されたのは80年代終わりである。
原発の耐震性との関係
原発では耐震設計自体に明確な偽装が見つかったということはこれまでないが、
実態を見ればそんなに安心も出来ない現実がある。
原発の耐震設計は、一般の建築物と異なり具体的な建設地点での地震災害を想
定することから始まる。つまり、耐震計算の基礎となるこの「想定地震」(設計
用最大地震・設計用限界地震という)が間違っていれば、その後の計算に重大な
影響を与えるであろうことは子どもにもわかる。
「想定が間違っていた」を「想定を過小に取る」と言い換えると、そこには明
らかに意図があることになる。つまり原発での耐震計算の偽装の原点があるとし
たら、この「想定地震」の過小評価から始まると言い換えることができるだろう。
これまでに、具体的な過小評価の疑惑は数々指摘されてきた。例えば柏崎刈羽
原発、もんじゅ、福島第一・第二原発、伊方、川内、六ヶ所再処理工場そして浜
岡。およそ原子力施設と名が付けば何らかの疑惑があるといっても過言ではない
有様。
二、三具体例を挙げれば、もんじゅについては周辺の甲楽城(かぶらき)断層
を耐震設計上もっとも大きな影響を与えるものとして計算しているが、柳ヶ瀬断
層帯に属する複数の断層が同時に動くようなケースは想定していない。
その結果、柳ヶ瀬断層帯を含むいくつかの断層が同時に動くような地震が発生
すれば、容易にもんじゅを想定地震を超える揺れが襲うことになる。
「断層隠し」と呼ばれる「手法」もある。
顕著に表れたのが六ヶ所再処理工場で、建屋の真下にある断層を「消して」し
まった。一見すれば顕著にずれ動いたように見える「リニアメント」を、これは
断層ではないというのである。もし断層であれば、建屋そのものの立っている岩
盤が破壊されることを想定せざるを得ないためだ。そのような場所にはいかなる
構造物も「健全に」建ち続けることは不可能である。そのために断層を無くした
というわけだが、実際に地震に遭遇すれば、活断層であろうと無かろうとそのよ
うな「リニアメント」のある岩盤が強固なはずはなく、ここで地盤崩壊を起こす
危険性は非常に大きいと考えるのが筋というものである。
動機面からの考察
耐震設計偽装はなぜ行われたのかと言えば、もともと「超高速工法」とも言う
べき、総研が編み出したという工法に端を発しているようだ。
耐震設計を偽装した設計士には、割増料金などは払われた形跡がないと言う。
ただし、通常かかる時間よりもずっと早い「仕事ぶり」であったという。つまり
利益は「数をこなす」ことで得ていたという。
この「超高速工法」は、通常の半分程度の工期でホテルやマンションを建て続
けたようだ。その結果、恐ろしいばかりの強度不足構造物となった。
建築期間を短縮すれば、そのぶん人件費を浮かすことが出来るし、租税公課な
ども安く上がる。また、早く引き渡せば最終ユーザーはそれだけ早く代金を支払
うのだから、この事件の本質はこういった超高速工法を取り入れるためのあらゆ
る手法の一つに、耐震計算の偽造と水増しコンクリート通称「シャブコン」を使
うなど極めて大がかりな手抜き工事が見られるのである。
原発でこの「工期短縮」といえば2004年8月9日に起こった美浜原発3号
機事故による、死傷者11名にものぼる惨事を思い出す。
定格出力運転中にもかかわらず、大勢の作業員を原発建屋内に入れ、準備工事
と称して200度を超える蒸気が流れる配管直下での作業を常態化させた。
このことが、事故で配管破断が起きた際に、下請け作業員に大量の冷却材を浴
びせかける結果となったのである。
手抜きという意味では、配管の非破壊検査は全数を行うには定期検査の時間は
短すぎ、そのために「計画点検」と称して減肉を起こしている配管でさえ一定期
間ごとしか検査をしなかったため、破断配管以外にも破断寸前になっていた配管、
強度不足で地震でも起きればたちまち破断していた配管が他の原発も含めて随所
に見つかった。
これほど大規模な手抜きをしていたにもかかわらず、それに対する批判は現在
の耐震偽装事件ほどあっただろうか。
国も電力もまさしく「開き直りの論理」で、押し切ってきた。今でもなお、強
度不足の配管や構造物が原発内部で大量に放置されていることは、疑いのない事
実である。
それもこれも、一秒でも原発を動かしつづけたい国と電力の、安全軽視、利益
(国の場合はメンツ)最優先のなれの果て、原子力施設はそうでもしなければ経済
原理に合致しないと言うわけである。
このような「構造的な問題」に何一つメスを入れようとせず、事件の末端にの
み責任を押しつけてその場を繕うこと、それこそが次の事故を準備する行為に他
ならないという警告は、何遍言っても言いすぎということはない。
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問題への見解などを敏速に多くの人たちへお知らせしたいと考え
ています。
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で、ごらんいただくと幸いです。
今回、初めてお送りする方や団体もありますが、この「お知ら
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います。次回からリストよりはずさせていただきます。
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