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情報提供者 : 緑の地球ネットワーク
提供日付 : 2006/01/23 23:36
登録経由地 : prweb情報受付 02 #00667
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
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また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
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場合があります。
中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
書きつづっています。不定期の発行です。
バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。
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黄土高原だより(NO.345)
(2006.01.23)
高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)
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大同の景気
大同は、中国最大の、石炭の街です。
その他の産業も、あるにはありますが、
それらも、石炭関連の産業に、ぶら下がっている、
と考えていいと思います。
以前、大同市青年連合会の主席で、
その後、大同市南郊区の、共産党委員会副書記に昇進した
祁学峰が、私に話したことがあります。
「南郊区は、大同のなかでは、環境に恵まれているし、
近郊農村だから、農業収入も多いと、思っていたけど、
南郊区で働くようになって、驚いたのは、
収入の大部分は、石炭によるものだった。
農業は、農民が、なんとか自分で、生きてくれれば、
それでいい、といった程度」。
ですから、大同の景気は、石炭に大きく左右されます。
一時期、石炭価格が、落ち込んだことがあります。
となりの陝西省や、内蒙古で、天然ガスの開発がすすみ、
北京などでも、石炭から、石油、天然ガスへの、
エネルギー転換がすすむ、と思われたわけです。
生産調整によって、石炭価格を維持し、
あわせて、国営の大手炭鉱を守るために、
中小・零細の炭鉱が、整理されました。
大同の炭鉱には、四川省、雲南省などの南方を含め
遠方からの、出稼ぎ労働者が、たくさんいました。
その人たちの、しごとがなくなります。
しかし、お金がなくて、帰るに帰れない。
失業者がたくさんいて、治安もわるくなり、
とげとげしい雰囲気に、なったんですね。
ところが、最近の、中国の経済発展は、
エネルギー転換さえ、追い越して、しまいました。
石炭だって、生産が追いつかないのです。
石炭産出で名高い、山西省で、
輸入炭をつかうことすら、あったようです。
価格も、どんどん上がっています。
大同の炭鉱の、坑口での価格は、つぎのように変化したそうです。
いずれも、1トンの価格です。
94〜98年 30〜40元
98〜2000年 40〜50元
2001年 80元
2002年 120元
2003年 150元
2004年 180元
2005年 240元
すごいでしょ。
この数年で、何倍にも、高騰しました。
それにともなって、各方面の賃金も、上がっています。
おおまかな傾向を示すと、つぎのようになるようです。(月収)
まずは、政府機関や、事業単位の公務員。
1990年 108元
1995年 310元
2000年 780元
2005年 1480元
大同の花形企業、第2火力発電所の労働者のばあい。
ここは発電した電力の、全量を、北京に送っています。
1990年 2800元
1995年 3000元
2000年 3200元
2005年 3500元
市内の一般企業
1990年 100元
1995年 200元
2000年 400元
2005年 500元
所得倍増、なんてものじゃないんですね。
もちろん、消費者物価も、上昇してますけど。
中国全体でも、経済の大膨張があったんですけど、
大同のばあい、石炭だけの単一経済といっていいくらいですから、
ほかの都市以上に、変化が激しかったかもしれません。
とにかく、私が最初に大同に行った、1992年ころは、
大同の目抜き通りを、馬車が歩いていました。
自動車は、ほとんどなく、タクシーも、
外国人の泊まることのできる、2つのホテル、
つまり、雲崗賓館と、大同賓館のまえに、
数台ずつが、停まっているだけで、
流しなんて、まず、ありませんでした。
みな、ノーメーターで、
どこにいくのも、20元だといわれました。
賃金との比較でみても、ベラボウな料金を、ふっかけてたんですよ。
「高すぎる」と私がいうと、「じゃあ、乗るな」の一言。
ここ数年、大同の市街地では、道路の拡幅がつづきました。
従来の倍にも、道を広げたのです。
それでも、朝夕のラッシュ時には、渋滞がおこります。
タクシーの数も、すごいものですし、
個人経営者などで、車を持つ人も、ふえてきた。
表通りに面して、中層のビルが、建ち並びました。
でも、裏通りにはまだまだ、レンガ建て、平屋の
四合院が、みられます。
市街地は、このように、大きく変化しましたが、
農村の変化は、それほどでもありません。
まずまずと思える村でも、1人あたり年収は、千数百元、といったところ。
4人家族を基準に考えると、一家の年収が5〜6千元です。
1人あたり年収が、5百元を切る村も、まだまだあります。
最近のレートは、1元が、14〜15円といったところ。
要するに、水も、土地も、かぎりがあり、
収穫は、自分の家で食べるのが、やっと。
食糧価格が、多少、上がっても、剰余がなければ、
売ることはできませんから、収入の増加にはつながらないのです。
人びとの生活水準が上がるのは、けっこうなことでしょうけど、
その一方で、狭い地域のなかでも、都市と農村とで、
ここまで、格差が拡大するのは、大きな問題です。
政府も、農業税の廃止など、さまざまな手を打っていますが、
この格差を解消するのは、容易ではありません。
私たちも、じつは困っています。
協力事業の規模を、これまで拡大できたのは、
地元の、低賃金構造が、あったからです。
農村が、低所得であるのは、変わらなくても、
出稼ぎの賃金は、確実に、上昇してますからね。
私たちも、その影響を受けます。
一昨年に着工した、大同県の、白登育苗センターは、
労働力の確保が難しく、
単価も、また、高くついたのです。
ただ、彼らは、遠方からきての、泊まり込みで、
「労働時間は、どんなに長くてもいいから、
1日あたりの賃金を、高くしてくれ」とのことでした。
実際に、朝は日のでるまえから、夜は暗くなるまで、働いたのです。
おかげで、作業は、はかどりましたけど。
1日あたりの賃金も、30元以上になりました。
南郊区平旺郷の、環境林センターでは、
女性の臨時工の日当は、数年前まで、なんと7元だったのです。
その後、8元から10元ほどになりました。
でも、このまま、維持することはできないでしょう。
頭の痛いことです。
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2006 春の黄土高原ワーキングツアー参加者募集!
日程:2006年3月25日−4月1日 訪問先:中国山西省大同市
費用:一般175,000円、学生165,000円(関西空港発着の場合)
定員:30名 申込み締め切り:2006年2月15日
詳しくは緑の地球ネットワークまでお問い合わせください。
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