大台ケ原>周回線歩道区間E-2やり直し工事の現状
情報提供者 : 大台ケ原・大峰の自然を守る会
提供日付 : 2006/03/31 23:09
登録経由地 : prweb情報受付 02 #00900
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
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また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている
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緊急報告
大台ヶ原周回線歩道区間E-2 やり直し工事の現状
昨年度に施工された大台ヶ原周回線歩道工事のなかで、ただ1箇所、E-2区間の
水路工が杜撰で、流水で石が流されて水路として機能しないため、本年度に“補修”
工事を行うことが6月の現地説明会で発表された。
◆ 何故か、奈良県からの連絡がなかった
私は昨年同様、工事の進捗状況を現地に見て、このHPで報告したいと考えて、
環境省に着工になれば知らせてもらうように頼んでいた。秋になっても知らせがな
いので、年を越してからの着工かと思っていたところ、施工委任を受けた奈良県は
既に11月8日に着工していたが、何故か環境省に連絡していなかったことが11月22
日になってわかった。路線バスは23日で止まるが間一髪間に合った。あわてたので、
カメラのバッテリーが上がっていたのに気付かず、文字だけの報告でわかりにく
いことをお許しいただきたい。
しかし、重要なことは、工事の様子よりは、このやり直し工事の在り様である。
◆ やり直し工事が何故“補修工事”なのか
現地説明会の資料では、「整備済みの水路工が一部崩れている区間において補修
を行う」として、No.4からNo.11までの56.9mの水路工が施工された。しかし、昨
年度の工事が不充分であることは、このHPでも数回指摘した。確かに施工後石が
流れたが、それは施工の時点で流れることが予想されていたのである。
にも拘わらず「整備済み」と認定して、その上で本年度「補修」するというのは
業者の手抜き工事を行政が是認することであり、責任は重大である。その上、その
工事のやり直しのために、改めて予算を組むのは明らかに税金の浪費である。
やり直し工事の具体的指示は、「留めのための大きな石が流失しているため、こ
れを新たに設置(直径350mm、高さ450mm程度)し、留め石と留め石の間に、現地に
ある石(直径100mm〜200mm程度)を設置する。」「設置にあたっては、大きな石に
ついては縦方向に土中に埋め込む形とし、現地にある小さな石についても、極力縦
方向に向けて土中に埋め込む形にとする。」となっている。現地説明会の資料では
「留め石」をわざわざ赤で囲って、更に念を入れて「留めとなっている大きな石が
現状で流失しているため、新たに設置する。」と赤で囲っている。
ところが、昨年度の工事指示書の「水路工」には、文字こそないが図面で上記の
指示と同じことが明記されているのだ。即ち、昨年度の工事は、指示通りしなかっ
た手抜き工事であり、本年度の工事で改めて昨年度の指示を実行するということで
ある。「溜めの石が流失」したのではない。指示よりも小さい石をただ並べただけ
で埋め込んでいなかったので流されたのである。
この様な昨年度の工事の手抜きを「完工」と認めた奈良県の責任はどうなるのか。
また業者のペナルテイはどうなるのか。昨年度の不充分な工事のやり直しであるか
ら、新しく予算をつけた補修工事ではないはずだ。奈良県はこの事実、責任を明ら
かに自覚しているはずだ。その後ろめたさがあるからこそ、上記の赤字のウソを糊
塗することになったのであろう。
◆ やり直し工事の実情・・・全体として杜撰で納得し難い
・工事は昨年度同様杜撰だ。一応指示通り、約1mおきに昨年度よりも大きい留
め石が配置され、その間に小さな石の「敷均し」になっているが、何故か、それら
の石の表面に土がかけられていて、指示通り石が土中に埋められているのかどうか、
うかがい知れない。仮に昨年度同様、石を地面の上に並べて、隙間を土で埋めたと
すれば、流水がその土を流し去れば、石は昨年同様崩れるであろう。昨年度、他の
工区でも同様の「水路工」が行われたが、すべて土中に埋められた部分を確認でき
た。石の上に土がかけられていたところは記憶にはない。
昨年の完工後、環境省の施設整備科長はこの工区を施工した会社の社長を帯同し
て、すべての工区の状況を視察した。社長は反省したのであろうか。残念ながら、
本年度の工事に反映されているとは思えない。
・やり直し工事区間が短く、水路としての一貫性に欠ける。更に前後に長く工事
するべきであった。No.6〜No.7間は、昨年度「水止工」であったために本年度の工
事対象になっていないが、水路が歩道面より高くなっている。水路全体をよどみな
く雨水を流すことを目指せば、いかに「水止工」区間であったとしても「水路工」
として工事をやり直すべきべきであった。「水路工の補修工事であって、水止工は
関係ない」という、正にお役所的杓子定規の発想である。雨水が路面を流下する現
状を肯定するのか。工事対象外のNo.0〜No.4も水路が歩道面と同じ高さである。
・水路の上部では一応指示通り、歩道面より約20cm低く水路が作られているが、
下の部分では10cm位しかない。
・水路右岸(谷側)の法面が土壌のままであったり、土壌の上に小さな石が並べ
られているだけであって、大きな石を埋め並べて法面の土壌を守っているところが
ほとんどない。流水で側方侵食されていくのは目に見えている。恐らく、工事指示
書には何も記されていないからしなかったと業者は言うであろう。しかし、他の工
区では現場責任者の工夫で図面にない完璧な工事がなされたことを思うと、この業
者のおざなりな姿勢には納得できないものを感じる。
・No.4では図面にない排水ロが作られているが、水衝部の石組みが杜撰で台風が
来れば崩れるであろう。他の排水路共々、何故もっとしっかりした工事ができない
のか! 他の工区では4200ミリの豪雨と積雪に耐えたのだ! この杜撰な工事を承
認すれば、来年度、再び「補修工事」が必要になるのは明らかである。まさか、そ
れを狙っているのではあるまい。いま、完璧な工事をするべきである。
・ついでにいえば、No.21〜No.24の「水止工」の石が小さいし数も少ない。
本年度のやり直し工事の発注と工事の実態は共に杜撰の印象を拭い難く、納得で
きない。
明日、11月25日、奈良県は中間チエックをするという。完璧な工事を願うだけで
ある。
その5日後の11月30日にドライブウエーが閉鎖されるので、来年4月下旬まで、市
民は工事の実態を見ることができなくなる。
同時進行で施工されている区間Iのロープ敷設現場には、残念ながら下山バスの
時刻と体調不良のため行けなかった。行き会った登山者に聞くと、手で支柱の穴を
掘っていたという。いつもながら、現場の職人さんのご苦労には頭がさがる。
2005年11月24日 田村 義彦
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