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情報提供者 : 緑の地球ネットワーク
提供日付 : 2006/04/10 23:46
登録経由地 : prweb情報受付 02 #00926
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
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中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
書きつづっています。不定期の発行です。
バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。
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黄土高原だより(NO.354)
(2006.04.10)
高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)
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農村の私立小学校
一昨年夏の、朝早く、のことです。
なじみの霊丘県上北泉村を歩いていると、
いつもの小学校のまえを、素通りする、数人のこどもがいました。
「どこに行くんだ?」ときくと、
「学校!」といって、その先を指さします。
農家のならぶ露地に、ベニヤ板がぶらさげられ、
「霊泉小学」と、書いてありました。
なんだろうと思って、なかにはいっていくと、
民家の、せまい土間に、机と椅子がぎゅうぎゅう詰め。
そこが教室だったのです。
その奥の部屋では、大慌てで、朝食をかきこむ
こどもの姿がみられました。
何枚か、私は、その写真を撮りました。
すくなくとも、この村の子どもたちのあいだでは、
私は10年通った「有名人」ですから、
すぐに、連絡がいったのでしょう。
女性の、校長先生が、でてきました。
事情を、話してくれます。
もともと彼女は、この一帯の小学校で働いた先生で、
上北泉村小学校の、校長をしたこともあります。
このたび、定年退職したのを機に、
自分で小学校を経営するのを、思い立ったそう。
私立小学校です。
近隣の村の、たいていの親たちは、彼女の、教え子だそうです。
近隣の村の、たいていの学校の先生も、彼女の、教え子か、もと同僚です。
「自分の教育にたいする熱心さと、手腕は、みんな知っているから、
こどもを、この学校に、送り込んでくれます」と
彼女は、自信まんまんでした。
当の上北泉村のほか、唐河のすぐ下流にある下北泉村、
郷政府のある紅石楞村、すこし離れた劉庄村、
そして、となりの河北省の、いくつかの村からも、
この学校にきているのだそうです。
離れた村のこどもたちは、ここで寄宿しています。
新しいできごとなんですけど、そのことを
私は、これまで、この通信にも、書きませんでした。
農村と、私立学校の組み合わせが、よくわからなかったし、
その後どうなるか、見当もつきませんでした。
どちらかというと、時期尚早と、冷ややかに
みていたのです。
昨年春の、ボランティア・ツアーも、
この村でホームステイしました。
そのとき、従来の公立学校と、この私立学校の、
両方のこどもたちが、たくさんの出し物を演じて、
私たちを、熱烈歓迎してくれました。
学校が2つになっただけでも、出し物の数は、
単純にふえます。
私立の霊泉小学校は、つぶれるどころか、
こどもの数をぐんと、ふやしているようです。
霊丘県は、このところ、景気がいいのです。
太行山のなかには、たくさんの地下資源があります。
個々の規模は大きくなく、以前は、採算にのらなかったようで、
開発はすすみませんでした。
ところが近年の、中国経済の大膨張。
価格高騰だけでなく、鉄、セメントをはじめ、
品物が、なくなるところまで、いったんです。
いっせいに、開発が、はじまりました。
そのあおりで、以前にレポートしたように、
水汚染はじめ、深刻な環境問題も、発生しています。
でも、ものごとは、たいてい2面性があります。
霊丘は、民営企業が、急発展したのだそうです。
その結果、税収がふえる。
おかげで、霊丘県では、昨年から、
小学校の学費は、免除されたのだそう。
でも、それは、公立のこと。
ことしの春の、ボランティアツアーも、
上北泉村に、ホームステイしました。
私は、朝早く、私立小学校を、のぞいてみました。
驚いたことに、いまでは2階建ての、
新しい、りっぱな校舎が、建っていました。
生徒数も、200人になっているそうです。
急速な発展、といいでしょう。
そういえば、村にはいるなり、
ジャージーに、「霊泉小学」と染め抜いた、
この学校の制服が、ずいぶんと目立っていましたよ。
それにたいして、公立学校のほうは、25人なのだそうです。
完全に、圧倒しています。
毎回、お金のことばかりで、わるいんですけど、
私は、あの女性の校長に、質問しました。
すると、「1学期400元ですから、1年で800元。
もうけようなんて、考えていません。
先生たちの給料がでれば、それでいいのです」
寄宿者には、生活費がプラスされて、2000元だそう。
800元といえば、農村では大金です。
しかも、公立だったら、いまは無料なのです。
じつは、きょう10日から、また中国です。
いつのまにか、出発の時間が、迫っていました。
つづきは、またの機会に、ということにいたします。
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