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GEN>黄土355>空港の抜け道
情報提供者 : 緑の地球ネットワーク 提供日付  : 2006/04/13 23:41 登録経由地 : prweb情報受付 02 #00935 注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した    情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向    けにのみ提供された情報が含まれています。    また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ    のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている    場合があります。

  中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
 書きつづっています。不定期の発行です。
 バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。

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   黄土高原だより(NO.355)
     (2006.04.13)
            高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)

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 空港の抜け道

 関空−北京の往復に、中国の航空会社をつかうと、
 春・夏シーズンを除けば、
 関空出発は午後、北京出発は早朝、の便しかありません。
 北京空港では、時間の余裕がないときにかぎって、
 なにかのトラブルで、ハラハラしますので、
 2時間くらい前に着きたい。
 ホテルの朝食を食べていたら、まにあいません。

 空港に着いて、とりあえず、チェックインをすませて、
 スーツケースをあずけ、身軽になってから、
 腹ごしらえに、むかいます。
 すると、利用できるレストランは、1店だけ。
 そのあまりにも、バカバカしいようすを、
 私は以前、「北京空港みそラーメン」と題して、
 この『黄土高原だより』に、書きました(NO.169)。
 ふつうだったら、ノドを通らないような、
 まずい「みそラーメン」が、なんと65元!(1元=15円)。
 それにプラスして、服務費10%!
 ついでにいうと、中国産缶ビールが35元、プラス服務費10%。
 ある人は、「世界一高い。
 国辱ものですよ」といいました。

 その後、私は、みそラーメンをやめ、
 「韓式辛拉麺」に、宗旨がえしました。
 韓国ピリ辛ラーメンです。
 内容は、似たりよったりですが、
 値段が45元(プラス服務費10%)で、
 金銭的、心理的なストレスが、ちょっと軽い。
 しばらくして、メニューから「韓式」が抜け、
 ただの「辛拉麺」に変わりました。

 メニューは、しばらく前に、「辛拉麺一套」に変わり、
 値段が、55元(プラス服務費)になりました。
 セットものに、なったんです。
 カウンターの見本でみると、直径3センチ、長さ4センチほどの
 海苔巻きか、玉子焼きふうのものが、加わっていました。
 なんでしょう?
 ハクサイのキムチです。
 それで、プラス10元ですから、ベラボウな、キムチです。

 この4月初旬、中国東方航空(MU)で、
 いったん帰国することになりました。
 山東省の煙台、経由です。
 チェックインをすませ、スーツケースを、あずけました。
 直行便のばあいは、そのあとすぐ、出国手続きにむかいます。
 中国国内の、他の都市を経由するばあい、
 出国手続きは、そこの飛行場ですので、
 途中で、人の流れから分かれ、「S」表示のゲートを通って、
 安全検査をうけ、べつの搭乗口・待合室に、いきます。
 今回は、50番でした。

 イスがならんでいるだけの、殺風景な場所で、なにもありません。
 いや、ジュース類の、自動販売機だけがあります。
 搭乗口で、よもやま話をしている、係員のところにいき、
 「食べるところはないの?」と、尋ねました。
 「ない!」のひとこと。
 われながら、驚いたんですけど、
 ほとんど、反射的に、「ほんとに、ないの?」
 すると、相手は、私の顔を見返し、ひと呼吸おいて、
 「この先を、ずーっと、どこまでも行け」

 いわれたとおり、壁とついたてに沿って、
 ずーっと、歩いていきました。
 途中、まったく人影のないところがあったり、
 公安らしき人が、たむろしていたりで、
 不安になるんですけど、それでも、ずーっと、歩く。
 すると、なんと、一般の国際便搭乗口のところに、でるんですよ。
 免税店があり、コーヒーショップがあり、
 例のレストランがある。

 おもしろいですねえ。
 ほかの人たちは、出国審査をすませて、
 パスポートに、出国スタンプが押されている。
 彼らがいるのは、中国であって、中国でない世界です。
 そのなかに、まだ中国にいるはずの、私1人が混じっている。
 このネタを、なにかの「犯罪」とか、推理小説とかに、
 利用できないかと、くりかえし考えてるんですけど、
 いまのところ、思いつきません。

 でも、ある意味で、これが中国なんですね。
 「ない!」といわれて、そこですますと、
 不満をかかえながら、あきらめるしかない。
 そこをもう1歩、つっこんだり、人のつながりをたどると、
 新しい道が、みつかるものです。

 いま、朝方の北京のホテルで、このところを書いているんですけど、
 昨晩は、風がつよく、雪がちらついたくらいで、寒いんですね。
 空調のコントローラをみると、すべて「ON」になり、
 ファンは、「HIGH」になっています。
 でも、動いていない。
 ためしに、ファンを「LOW」にしたら、ファンが回りはじめた。
 接続を、逆にしたんでしょうね。
 なにごとも、たたいてみないと、わからない。

 例のレストランにいくと、「大幅値下げ、30〜40%」の
 看板がでていました。
 そりゃ、そうでしょう。
 オリンピックは、2年後ですからね。
 いつまでも、「国辱」をつづけるわけには、いかないでしょう。
 名前は「飛仙」、ローマ字表記は「BISEN」ですけど、
 これは、どこの資本でしょう?
 なかにはいって、メニューをみると、以前と変わりません。
 みそラーメンは65元、ピリ辛ラーメンは55元。
 あ〜あ。

 ここまで書きながら、考えたんですけど、
 北京空港を知ってる人には、読んで、わかるでしょうけど、
 知らない人には、わからないんじゃないかな。
 日本の空港とは、根本的なところで、流れがちがいます。

 国際線のばあい、空港に到着すると、すべての荷物をもったまま、
 最初に、通関手続きをします。
 最近になって、そのさいに、1枚の書類の提出を求められるので、
 ロビーで、適当に書き込み、係員にわたします。
 彼らは一瞬しか、それをみないんですけど、
 (まったくみないことも多いんですけど)
 なぜか、最後のサインを忘れていて、突っ返されたりする。
 1%くらいの確率で、荷物を、X線装置に通すよう、要求されますけど、
 それは、セキュリティチェックではありません。

 ここまでくるのは、国際線利用客だけで、
 見送りの人なんかとは、税関管理のゲートで別れますし、
 そこから引き返すことも、できないはずです。
 私も、これまで、試みたことがない。

 そのあと、航空会社ごとに分かれた、
 チェックイン・カウンターにならびます。
 ここで、スーツケースなどの、大きな荷物をあずける。
 セキュリティチェックは、ここで、おこなわれます。
 私は以前、スーツケースのなかの、
 ペットボトル入り、飲み残しウィスキーが、ひっかかり、
 「没収されるくらいなら、ここで自分で飲む」といって、
 2口まで飲んだんですけど、それ以上は、あきらめました。

 そういうバカな客が、何人かいると、
 チェックインの列は、大混乱で、前にすすまなくなります。
 ほかにも、意味のわからない「改善」がなされ、
 私が「マーファン!(わずらわしい)」というと、
 係のおねえさんが、「マーファンなのは、私よ!」と
 叫び返すくらい。
 ですから、空港には、余裕をもって、おいでください。

 チェックインが終わってから、
 健康カードの提出、出国審査、携帯品と身体の安全検査とつづき、
 それで、やっと、搭乗口・待合室です。
 免税店や、レストランがある。
 ところが、ここにあるレストランは、1店だけですからね。
 競争というものが、まったくない。
 ですから、ぽったくりの、しほうだい。

 日本の空港は、チェックインは、管理区の外ですませます。
 大きな荷物を身から離し、気分的にもラクになって、
 「食事でもしようか」ということになります。
 店だって、食べるものだって、選択の幅がひろいわけですよ。
 北京の空港では、それができない。
 利用客にとっては、きわめて不便だと思うんですけど、
 管理するがわにとって、なにか、いいことがあるんでしょうか?
 ごぞんじのかたは、教えてください。
 
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