prweb_logo スポンサー1スポンサー2
スポンサー募集について
この団体の提供情報一覧 この情報の提供団体について prwebについて
GEN>黄土357>農村の私立小学校(続)
情報提供者 : 緑の地球ネットワーク 提供日付  : 2006/04/20 23:41 登録経由地 : prweb情報受付 02 #00959 注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した    情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向    けにのみ提供された情報が含まれています。    また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ    のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている    場合があります。

  中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
 書きつづっています。不定期の発行です。
 バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

   黄土高原だより(NO.357)
     (2006.04.20)
            高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 農村の私立小学校(続)

 3号前に、上北泉村の、私立小学校について書いたら、
 たくさんのかたから、つづきを求めるメールがありました。
 それも、各分野の専門家から。
 ちょっと、気が重くなりました。
 くわしく、調査しているわけでも、ないからです。
 でも、書かないのも、返すべき借金を
 いつまでもかかえているようで、気分がよくない。

 しかたなく、パソコンに向かったら、
 問題が、起こってしまいました。
 ノートパソコン(WinXP)が、唐突に、
 「スタンバイの準備をしています」と表示しては、
 スタンバイ状態に、はいるのです。
 再度のスイッチで、立ちあがるのですが、
 しばらくすると、また、
 「スタンバイの準備をしています」と表示して、
 同じことを、頻繁にくりかえします。

 さいわい、そうなるまえの状態は、かな漢字変換中を含めて、
 立ちあがったのちも、保持されています。
 ですから、原稿だって、書けなくはないのですが、
 使えている時間が、長くて数分、
 短いときは、数秒から0秒、
 スタンバイから、立ちあがるまでの時間が、
 ときには、その何倍もかかって、
 精神にあたえる影響は、よくありません。
 イライラします。
 大きな作業は、とうていムリなので、
 書き終わったとしても、発送できるかどうか、心配です。

 私は、キーボードが、富士通の親指シフトしか使えないため、
 大同の、この環境では、代替のパソコンなんて、
 とうていムリなのです。
 こういう事態を、克服する方法がありましたら、
 どなたか、ぜひ、教えてください。
 バッテリーと、ACアダプタには、異常がないようです。


 この春、上北泉村に、ホームステイしたとき、
 朝早く、私立の「霊泉小学校」の教室を、
 そーっと、のぞいてみました。
 2階建ての校舎が建ったので、いまでは、
 1つの教室に、30人くらいで、
 ゆったりした感じです。
 若い男の先生が、すぐに私に気づいて、
 ひとこと、なにか合図したんですよ。
 すると、こどもたちが、いっせいに、
 歓迎の拍手を、はじめてしまった。
 自然の姿を、もう少し、観察したかったんですけど、
 最初から、破綻してしまいました。
 たまたま2年生のクラスで、私がホームステイした家の
 息子の姿も、教室のうしろのほうに、ありました。

 授業時間をきいて、ほんとに驚きました。
 午前は5時半〜7時、8時半〜12時半、
 午後は2時半〜5時半、7時〜8時半、
 合計で10時間にもなります。
 寄宿している子は、9時半が消灯だということです。
 学校プラス学習塾の、勉強づけで、
 都会の進学校も、顔負けでしょう。

 そのあたりが、この私立学校の、売りなんでしょうね。
 それなりの特色を、ださないことには、
 農家にとっては、大枚の、年間800元をはらってまで、
 この学校に、こどもをださないでしょう。
 教育を、たんなる義務としてでなく、
 お金をだしても、意味のあるものとして、
 理解している、ということでしょう。
 つい最近まで、この一帯には、
 小学校にも通えない子が、たくさんいましたし、
 いまでも、完全には、なくなっていないのに、
 どういうことでしょう。

 みるかぎり、教室の雰囲気は、暗くなく、
 私がホームステイした家の、むすこなんかも、
 どちらかというと、はつらつとしています。
 親たちは、「勉強はできない」といっていましたけど。

 その日、午前中は、村の果樹園を見学し、
 そのあと、ポプラ苗の植付けをおこないました。
 いつもの年は、果樹を植えましたが、
 ことしは寒くて、高いところでの作業はムリなので、
 唐河のほとりに、植えたのです。
 午後からは、歓迎の、交歓会がありました。
 場所は、公立学校の中庭です。
 私立学校のほうは、校舎こそ、建ったものの、
 そのようなスペースは、ありません。

 村のおとなも、伝統的な踊りを、おどってくれたんですけど、
 なんといっても、主役は、こどもたちです。
 今回は、私も、かなり注意してみました。
 というのは、昨年の春、同じような歓迎会のあとで、
 ツアー参加者の鵜木さんが、
 「公立の子のほうが、のびのびしていました」といったんですね。
 私は、まんぜんとみているだけで、
 そんなことを、気にかけてもいなかった。

 出し物の内容も、こどもたちの態度も、
 ほんとに、対照的でした。
 私立学校のほうは、出し物に応じた、そろいの衣装と、
 金紙、銀紙でつくった、飾りをつけてる。
 音楽と歌は、録音テープを使って、
 それにあわせて、メリハリのある、踊りをしました。
 くわしいことはわかりませんが、新しいもののよう。
 街の学校と同じものを、取り入れているのでしょう。

 それにたいして、公立学校のほうは、
 服装は、てんでにバラバラです。
 ようするに、普段着。
 といっても、外国からのお客さんを迎えるのですから、
 一張羅でしょうけど。
 踊りも、自分たちがうたう歌にあわせて、おどります。
 内容も、一見して、古くさいものです。
 動きも、自分たちでは、いっしょうけんめいなんでしょうけど、
 ぜんぜんあわない。

 のびのびしている、ということからいうと、
 たしかに、後者でしょうよ。
 日本からの観客の、表情を観察してみると、
 どちらかというと、こちらの評価が高いようです。
 農村の素朴さ、といったものが、「純粋」ですからね。
 出し物については、目に見えますが、
 2つの学校の、教育そのものを評価するには、
 もっと時間が、必要でしょう。

 私の印象は、このような私立学校は、
 上北泉村だからこそ、できた、というものです。
 中国側の、スタッフにきいても、
 農村で、私立小学校に、出会ったことはないし、
 そのような報道も、記憶にないそうです。

 もともと、教育に熱心な村、だったのです。
 朝、まだ暗いうちから、(公立の)学校にこどもが集まって、
 自習をしていました。
 そのあと、朝食を食べに、家に帰って、
 また、学校にきました。
 そのようすをみた、大阪の小学校の先生が、
 「とても信じられない」と、くりかえしてましたよ。

 中国の農村の、こどもたちの向学心は、強いと思います。
 私が、小学校付属果樹園を、思い立ったのも、
 そのようなこどもたちに、触発されてのことでした。
 私も、農村の育ちですから、わかるような気がします。
 本を読んだり、話を聞いたり、なにか新しいことをして、
 新しい知識をうることが、とても、楽しかった。
 いちばんおもしろい、遊び。
 そういう感じなんでしょうね。
 学校なり、村なりの、小さな社会が、
 それに応え、支えていけば、こどもはグッと伸びる。

 上北泉村には、それがあったということでしょう。
 経済的に、豊かになる前から、
 学校の校舎は、村の経済状態に比して、ずっとりっぱでしたし、
 先生たちも、熱心でした。
 そういうことに、あの私立学校の女性の校長が、どれだけ貢献したか、
 もっと大きな要因があるのか、
 くわしく調査しないことには、わかりません。

 話をきいているうちに、わかったことは、
 この村の共産党書記の、鄭海水は、
 もともと、村の小学校の、教員だったのです。
 私立学校の校長は、そのときの先輩教員だったそうで、
 鄭書記のことを「教員をつづけるには、才能が多すぎた」といいましたし、
 鄭海水は、「学校においてくれなかった」と笑っていました。
 いずれにしろ、長く村のトップをつづける人間が、
 教育を志していたことは、意味があったでしょう。
 教育を大事にするということは、
 村の将来を考えていることだと思います。

-- 
******************************************************
 自然と親しむ会-馬ケ背で自然と緑のフェスティバル
 4月30日(日)10時JR湖西線「北小松」駅前集合
 参加費 一般1000円、中高生300円、小学生無料
 申込みは4月24日までにGEN事務所に。
 ふれあいの森で間伐作業、野外活動、交流など。

★税制上の優遇措置をうける認定NPO法人です★
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 認定特定非営利活動法人 緑の地球ネットワーク(GEN)
 552-0012 大阪市港区市岡1-4-24 住宅情報ビル5F
 TEL.06-6576-6181 FAX.06-6576-6182
 E-mail  gentree@s4.dion.ne.jp
 URL  http://homepage3.nifty.com/gentree/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞



  

[article_prweb]gen.htm