GEN>黄土363>「有意義なメーデー」
情報提供者 : 緑の地球ネットワーク
提供日付 : 2006/05/26 23:53
登録経由地 : prweb情報受付 02 #01065
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
けにのみ提供された情報が含まれています。
また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている
場合があります。
中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
書きつづっています。不定期の発行です。
バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。
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黄土高原だより(NO.363)
(2006.05.26)
高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)
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「有意義なメーデー」
大同における、私たちの協力事業も、すでに15年目。
このかんに、ボランティアツアーその他で、
現地を訪れた人は、2100人を超えました。
記念事業の1つとして、写真コンクールを開催中です。
90人ほどから、約220点の応募がありました。
いま、私たちのウエブページに展示し、
みなさんの投票を、受け付けています。
その投票が、バラバラに散るんですね。
よくもまあ、ここまで、と思うほど。
事務所の会田さんは、
「いい作品が、そろっているということですよ」
(いい性格、してますね!)
私「傑出したものが、ないということだよ」
みなさんの判断は、いかが?
http://homepage3.nifty.com/gentree/
4月30日に帰国する私に、北京の李建華さんが、
「どうして、わずか1〜2日を、延ばせないの」と
文句をいいました。
そんなことをいったって、大同なんかで、グズグズしてたら、
せっかくの、日本での連休が、飛んじゃうんじゃないの。
そんなことを、李さんがいったのは、
彼らの、小学校から高校までの同級生、13人が、
メーデー休暇をつかって、5月1日から3日間、大同を訪れ、
私たちのプロジェクトで、木を植えることになっていたからです。
日本や、長春からの、出席者もあるそう。
その人たちに、会わせたいと、李建華さんは思ったんですね。
彼らの大同滞在は、有意義なものに、なったようです。
私たちの会報「緑の地球」の原稿に、といって、
数本の原稿が、寄せられました。
みなさん、中国人ですが、日本語で書いてくれました。
まずは、「有意義なメーデー」と題された一文。
【ディスプレーでみやすいように、改行をかってに、
高見がいれました】
このたび、有意義なメーデー休日を過ごした。
かつて長春外国語学校時代のクラスメートと一緒に
山西省大同県巨楽郷「カササギの森」へ植林にいった。
五十も過ぎて、かつてのクラスメートで植林にいくなんて、
しゃれたことをするなと思われるかも知れない。
しかし、これはしゃれではない。
私たちはますますひどくなる「黄砂」を体験して、
微力とは知りながら、一中国人として行動に出たのだ。
それぞれポケットマネーを拠出し、GWの休暇を利用して、
黄砂来襲三ルートの内の一つ、山西省に向かった。
黄色い大地を相手にショベルで奮闘し、作業を半日も続けると、
汗が額から、顔から、体中から滴り、
まったく水っ気のない大地に染みいる。
それでも二百数十本の松の苗木が大地に立ったという成果を見ると、
顔が汗と砂ぼこりでまみれていながらも、
心で少しは環境保全の力添えになったと満足感を覚えている。
クラスメートたちが幼い頃の思い出に話が弾み、
兄弟姉妹のような連帯感もいっそう強くなった。
地元の農民は一同に「老高」という名前を口にする。
高見邦雄さんのことを指している。
「老高」は1992年からここで植林事業をしてきた。
彼と彼のお伴の日本人が最初にこの山村に来た頃、
小石を投げつけられたこともあったそうだ。
旧日本軍が中国を侵略した時、
山西省の人々も大きな損害を受けたからだ。
それでも高見さんは農民と真心の交流を続け、
地元から「老高」という全然わだかまりのない、
親しい呼び名を付けられるようになったのだ。
植林緑化事業は日本の多くの機構、団体から資金、人的援助、協力を頂き、
段々大きく実を結ぶようになった。
これを通じて、中日両国人民の間に心の絆が結ばれ、
橋が架けられつつある気がする。
北京へ帰る車の外を眺めると、草木のない黄色い大地が延々と伸びている。
これからも、より多くの「老高」と、
私たちのような「老青年」がこの事業に参加し、
努力を続けていかなければならない。
【引用ここまで】
これを書いたのは、どういう人だと思いますか?
なんと、東京の中国大使館で、この春まで、
公使をつとめていた、程永華さんなんですよ。
マレーシア大使として、新たな任地におもむく前の
短い休暇のあいだに、大同にきてくれたのです。
たしか、1月だったと思いますが、たまたま、東京で顔をあわせたとき、
「李建華に誘われて、大同にいきますよ」といっていたんですけど、
まさか、本気だとは、思っていませんでした。
うれしいですね。
私たちが、この協力事業をはじめたとき、
理解してもらうのは、むずかしかったんです。
「わずかな日本人が、あの広大な中国で、
いったい、なにができるんだ!」といわれました。
そのとおりです。
黄色い大地の、あの広大さを目にして、
言い出しっぺの私なんかも、ゾーッとしました。
しかも、このしごとは、マイナスからのスタートでした。
程永華さんの文をみて、彼がどこの村で話をきいたか、すぐわかりましたよ。
渾源県の、あの村でしょう。
私が歩いているあとを、数人の男の子がつけてあるいて、
「ダーダオ・リーベン、ダーダオ・リーベン……」と
節をつけて、うたいながら、
小石をひろって、投げるマネをしていた、というんですね。
「打倒日本、打倒日本」です。
そのとき、本人の私は、まったく気づいてなかったんですけど。
知ってたら、くじけていたかもしれません。
なにができるんだ、といわれたときに、
口はばったいようですけど、
「呼び水の作用をはたすんだ」と、答えたんです。
それが少しずつ、現実になって、
北京あたりの人たちが、砂漠化や水不足の問題に、関心をもち、
自分たちでも、動いてくれるようになったんですね。
そして、私たちがやってきたことを、こうやって評価してくださる。
ありがたいことです。
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2006年夏のワーキングツアー参加者募集中!
◆日程 7月29日(土)〜8月5日(土) 7泊8日
◆訪問先 山西省大同市
◆費用 一般19万円 学生18万円(関空出発の場合)
定員30名
申込締切6月23日(定員に達したら締め切ります)
★税制上の優遇措置をうける認定NPO法人です★
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