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情報提供者 : 緑の地球ネットワーク
提供日付 : 2006/06/09 23:34
登録経由地 : prweb情報受付 02 #01103
注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した
情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向
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また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ
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場合があります。
中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
書きつづっています。不定期の発行です。
バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。
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黄土高原だより(NO.365)
(2006.06.09)
高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)
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桃源郷
4月のある夜、霊丘県のホテルで一泊すると、
その日の夜と翌朝、劉文光が、私を訪ねてきてくれました。
もと霊丘県の青年団の副書記で、
何年か、いっしょにしごとをしたことがあります。
その後、彼は、平型関中国青年旅行社を立ち上げ、
社員6人の小さな会社ながら、その総経理です。
しごとと関係なくなってからも、あちこちの県で、
こうやって、なつかしんでくれる人がいるのは、
うれしいことです。
彼の旅行社が、受け入れる霊丘への旅行者は、年間に3200人。
県内の観光地としては、平型関、覚山寺、空中草原の3つが中心で、
そのほかに、趙武霊王の墓、桃花鍾乳洞などがあります。
前の3つは、中国人にとっては、魅力的だろうと思います。
でも、いかんせん、霊丘までの、交通の便はよくありません。
県内の旅行者を、外へ送り出す、手配もします。
こちらは、年間600人ほど。
大部分は国内で、昆明、成都など、南方の都市と、
大連など、東北の都市が多い。
北京は近いので、旅行社のしごとには、ならないでしょう。
国外は、シンガポール、マレーシア、タイが多く、
昨年は、日本にも、5人を送り出したそう。
旅行者を霊丘に受け入れるのは、数は多いけど、単価は安い。
送り出す方は、数は少ないけど、利幅は大きいとのこと。
お客1人あたりでいえば、利益の比較は1対8だといいます。
だとすると、利益の6割は、
600人の送り出しで、生まれていることになります。
ほんの数年前まで、霊丘県は、国家級の貧困県でした。
霊丘県は太行山脈のなかにあり、山地が多く、
耕地は少ないのです。
農業以外の産業は、ありませんでした。
しかし、太行山脈のなかに、鉄鉱石をはじめ、
地下資源は、豊富だったのです。
近年の、中国経済の急膨張で、
その開発が、いっせいにはじまりました。
霊丘県は、貧困県から、いっきょに抜け出し、
GDPは、大同市のなかで、3位。
1位は南郊区、2位は左雲県で、どちらも石炭産地です。
成長率は、だんぜん、他を抜いて、霊丘県がトップです。
そのために、外に旅行にでる人も、急に増えているんでしょうね。
小劉に私が、「うちはいま、経済的に苦しいから
寄付をたのみたいよ」というと、
「たくさんは無理だけど、ちょっとなら」と答えました。
霊丘で、新しく、注目されている、旅游地として、
花塔村がある、といいます。
私たちの植物園から、大同に帰るさい、
別ルートをたどれば、すぐ近くです。
距離も、時間も、いつものルートと、さして差がないはず。
しかも、石仏で有名な、曲回寺が、途中にあり、
それも、みられる。
そう考えたんですけど、
曲回寺は、昨年、再建されたばかりの、小さな寺で、
管理人がいなくて、石仏も、みることができなかった。
途中の村々は、貧しいんですね。
霊丘は豊かになった、というんですけど、
どこの話かと思いましたよ。
そのわりには、あちこちが乱開発で、
山は傷だらけです。
同行しているスタッフたちは、
「市の幹部も、県の幹部も、こんなところにはきてないだろう」
といいます。
たしかに、道がよくない。
国道108号線なんですけどね。
えらいさんがきていれば、道はちょっとはましなはずです。
やがて、目前に、万里の長城がみえてきました。
山西省の北部で、長城は、地図のうえでも、二重になっています。
実際は、二重どころではなく、何重にもなっているんですけど、
これは、内城です。
とりでが、りっぱなんですね。
目にみえる範囲に3つあり、1つは道のそばで、
なかに、はいることもできます。
土台のところは、きちんと四角に成型された
石材が積んであります。
そのうえは、大きな、上質のレンガです。
運転手の小郭は、
「いまこれをつくれば、1つ5万元はかかる」といいました。
いえいえ、そんなものでは、絶対に無理でしょう。
この長城が、花塔村の入り口の、目印でした。
ここから、村まで、5kmです。
せまい道ですが、コンクリートで、舗装してあります。
やがて、トンネルがでてきました。
くるま1台がやっとの、ほそい素掘りのものですが、
長さは、800mもありました。
とおくのほうにみえる、出口の明かりをみていると、
この先に、なにがでてくるか、ワクワクしてきます。
そこに、花塔村がありました。
四方八方すべて、山がそこまで迫っています。
ぽっかりと、そこにあいた小さなお皿が、この村で、
海抜は、600mを切っています。
大同市の最南端に位置し、ひと山越せば、そこは河北省です。
村のはずれに、きれいな小川が流れています。
山で囲まれてますから、風もない。
家々に植えられた、アンズやモモが、ちょうど花盛りでした。
まるで、桃源郷です。
小郭は、「帰りたくない」といいました。
それにしても、どういう経緯で、
こんなところに、村ができたのでしょう。
いまみるかぎり、あのトンネル以外に、
外への出入り口は、ないようです。
トンネルは、1981年7月に、完成しました。
それまでは、どのようにして、外の世界とつながっていたのでしょう?
川があるのですから、流れにそって、せまい道があるのかもしれません。
外来の人が、その光景に、感動するようなところは、
そこに住む人にとっては、過酷な環境です。
この村も、例外ではないようです。
川のすぐそばに、石を積んで、水から守って、せまい畑がつくられています。
これで、どれほどの作物を、収穫できることでしょう。
春耕の時期ですが、そこに牛馬はみられません。
小さなスキを、1人が引き、1人が押していました。
500人もの人が、ここで暮らしているそうです。
私たちのくるまをみて、村人が数人、近寄ってきました。
袋をかついでいます。
おばあちゃんが、花椒(サンショウの実)と、クルミをすすめました。
小郭が、「タマゴがあれば、それを買う」といいました。
地飼いのトリの、タマゴはおいしい、というのです。
けっきょく、16斤(1斤は500g)も買いましたよ。
1斤が6元。
それから、クルミも。
こちらは1斤が8元。
殻が、ほんとに薄くて、おいしいクルミです。
観光客の受け入れは、この村の特色をいかして、
最近、はじめたのだそうです。
農家で、食事をだして、農村生活を味わってもらう。
そういうことを好む階層が、でてきているんですね。
それは、大同に帰ってから、きいた話で、
私たちには、だれも食事をすすめてくれなかった。
この日の昼食は、4時になってからでした。
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GEN会員総会記念講演『植物とのうれしいつきあい方』
○講師:前中久行さん(大阪府立大学大学院教授)
○日時:6月17日(土)15時〜16時20分
○場所:大阪市立総合生涯学習センター第1研修室
○参加費:700円(GEN会員無料)
○問合せ・申込み:下記GEN事務所まで
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