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GEN>黄土371>やっかいごとが多すぎる!
情報提供者 : 緑の地球ネットワーク 提供日付  : 2006/07/27 23:57 登録経由地 : prweb情報受付 02 #01212 注意:自然環境フォーラム及びネイチャー&バードフォーラム経由で掲載した    情報には、一部に当該団体の公式なリリースではなく、ネットワーク向    けにのみ提供された情報が含まれています。    また、掲載形式は、原則として上記フォーラムに掲載されたテキストそ    のもので、前後にフォーラム会員宛の説明や挨拶が付け加えられている    場合があります。

  中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
 書きつづっています。不定期の発行です。
 バックナンバーを緑の地球ネットワークのWebページにおいています。

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   黄土高原だより(NO.371)
     (2006.07.27)
            高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)

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 やっかいごとが多すぎる!

 日本の、本格的な暑さは、これからですね。
 緯度も、標高も高い、大同は、暑さのピークを過ぎました。
 日中は暑い日で25度前後ですが、朝夕はめっきり涼しくなります。
 ホテルの部屋では、クーラーを停め、フトンをきて、寝ています。
 8月8日の立秋からは、暦どおりに、秋になります。
 それでも、日差しは、強烈。
 私はもう、まっ黒!
 ことしは酒は控えめで、酒焼けはないはずですけど……。

 緑色地球網絡大同事務所の、魏生学副所長が、
 私の部屋に、はいってくるなり、いいました。
 「麻煩的事太多!」
 やっかいごとが、多すぎる、というのです。

 彼は、私の希望をきいてくれ、
 7月19日から21日まで、3日間、
 呼和浩特(フホホト)→包頭(パオトウ)→鄂爾多斯(オルドス)と
 内蒙古の旅に、つきあってくれました。
 21日は、夜おそくに、帰ってきました。
 22日は土曜日なのに、朝早くから、彼は、環境林センターに
 でかけました。

 環境林センターの門前で、いま、大工事がはじまっています。
 大同の市街地を、大きく周回する、環状高速道路の
 インターチェンジが、ここにできます。
 私たちの、もう1つの新しい拠点、白登育苗センターの
 すぐ近くにも、この環状高速のインターチェンジがあります。
 そのあたりは、昨年末に、開通しました。
 環状高速が開通すれば、2つの拠点は、高速道路で結ばれ、
 たいへん便利になります。
 およそ、計画というものは、
 このように、先を見通して、立てられるべきです。
 えへん!

 なんてことが、私にできるはずがありません。
 結果として、そうなった、というだけ。
 ついていたとは、いえるでしょう。
 でも、それは、開通後の話。
 開通するまでの、工事期間は、困ったことばかりです。
 工事現場を、くるまで抜けるのは、たいへんなんですよ。
 そのうえ、工事現場の連中が、
 あやまって、電線を、切ってしまいました。
 当然、停電になる。
 停電になれば、ポンプも動かせませんから、水もなくなります。

 その事故が起きたのは、内蒙古に出発する前でしたから、
 当然、解決しているものと、思っていました。
 ところが、そうなっていなかった。
 道路工事の関係者は、徹底して、責任を避けようとします。
 電力会社は、無料で、修理したくないだけでなく、
 いくらか、おまけも、とりたいのでしょう。
 そのはざまで、もう6日間も、停電がつづいていたのです。

 職員の、生活用水は、トラックにタンクを積んで、
 平旺村から、もらい水です。
 問題は、苗畑の灌漑用水。
 17日夜に、かなりの雨が降ったのですが、
 それから、雨はありません。
 水をやらないと、弱ってしまうものが、でてきます。
 とくに、野菜畑。
 しかたがないので、炭鉱職員住宅からの
 生活汚廃水を、未処理のまま、畑にいれることにしました。

 ところが、それすら、問題なんですね。
 私たちは、この汚水を、土壌浄化法で処理し、
 きれいになった水を、灌漑に使うようにしました。
 2003年、2004年と、とてもうまくいったのです。
 ところが昨年、2005年は、旱魃がひどくて、
 この汚水すら、周辺の農家で、奪い合いになりました。
 ケンカが、しょっちゅうだったのです。

 ことしも、緊迫した状態が、つづいています。
 汚水の、下流に畑をもつ農民は、
 私たちがつかうために、その汚水がこなくなるのではないかと、
 見回りにきます。
 そんなところで、ケンカをしたくない。
 外務省の草の根無償資金協力によって、掘ってもらった
 井戸の水を使うしか、ないわけです。
 停電になると、それも使えません。

 このたびは、緊急避難で、汚水をつかうしかありません。
 昼間だと、問題になる恐れがありますから、
 夜と、朝方だけ、引き込むそうです。
 その手配を、してきたのだと、小魏はいいます。
 それから、電気復旧の交渉をしたので、
 25日の火曜日には、この問題が解決するそうです。
 私がでると、すぐケンカになりそうなことを、
 小魏は、気弱すぎると思えるくらい、ていねいに、おだやかに解決します。
 私が彼を、内蒙古につれだしたため、解決が数日、遅れてしまいました。

 やっかいごとのついでに、小魏がいいました。
 ことしの夏、カササギの森に2回、白登育苗センターに1回、
 あわせて3回も、雷が落ち、電力関係が破壊されました。
 カササギの森では、1回は変圧器が壊れました。
 油が飛び散り、銅線が焼け、すさまじかったようです。
 新品に交換すれば、1万2千元もかかるそう。
 そこを、彼の得意とする、人脈をつかって、
 中古のトランスを、みつけて、交換してしまいました。

 カササギの森の、もう1回と、白登育苗センターの1回は、
 避雷器が壊れただけで、各180元で交換できたそう。
 カササギの森も、白登育苗センターも、
 ことしは雨が少なくて、生育がもうひとつです。
 カササギの森なんか、雨の多い年は、
 高山植物の、お花畑になるのに、ことしはだめです。
 それなのに、あわせて3回も、落雷があった。

 広霊県の苑西庄村に、泊まったときも、
 前日、落雷があったそうで、停電でした。
 いつもなら、私たちが協力した井戸から、水を汲み上げるようすを、
 ツアーの人たちに、みてもらうのに、
 このときみたのは、黒こげになった、配電盤でした。

 中国に「光打雷不下雨」という言葉があります。
 雷は鳴るけど、雨は降らない。
 まさにそれです。
 これを、大阪弁で訳すと、「風呂屋の釜」です。
 こころは、ゆう(湯)だけ。
 いろいろとしゃべるけど、自分ではなにもしない人、
 とくに幹部を、皮肉るわけですね。
 こういう自然現象も、社会現象も、たいへん多い。

 よけいなことですけど、大阪には、しゃれた言い方が、たくさんあります。
 たとえば、「夏の蛤(はまぐり)」。
 店などでの、ひやかしをさします。
 「見くさって、買いくさらん」
 「身腐って、貝腐らん」というわけです。
 しかし、そういう言い方は、若い人には、通じないようです。

 日本も大雨で、たいへんだそうですね。
 インターネットで、日本のニュースを、ときおりみますが、
 もうしわけないことに、あまり実感をもてません。
 中国も、北部は乾燥していますが、
 南部は、またまた大雨と、洪水で、
 テレビは、毎日、その報道です。
 安徽省では、10分間で、180mmも降ったそうです。
 これほどの数字を、信じられますか?
 しかし、なにがあっても、ふしぎはないのが、中国です。

 【追伸】
 なんてことを書いて、きょう(26日)送る予定でした。
 そしたら、出先の朔州市のホテルで、夜明け前から、
 ものすごい雷です。
 真昼のように、明るくなり、
 つぎにガツン、ガツン、ドーン、ドーンと、音がつづく。
 これほどの雷は、中国でもはじめてです。
 写真に撮ろうと考えて、ベランダにでたら、
 強烈な、雨になりました。
 雷は3時間もつづき、ついに停電。
 と同時に、水もストップ。
 でも、まあ、復旧に、何日もかかることはないでしょう。
 ここのホテルは、「電力大酒店」といい、電力公司の副業です。
 なんて気楽なことを書いていたら、
 魏生学副所長のところに、白登育苗センターから電話がきて、
 また、変圧器に、落雷があったそうです。
 被害の程度は、わかりません。

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