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 prwebのあゆみ

 prwebのこれまでの歴史と開発の進行状況について簡単にご説明します。
 
 1991年〜そもそものスタート


 1991年9月17日に、ニフティサーブ(当時)内に、「バードソン広場(FBT)」という臨時フォーラムがオープンしました。
 このフォーラムは、「ネイチャー&バードフォーラム(FBIRD) (*1)」の有志が開設したもの。1990年よりFBIRDは日本野鳥の会が主催する募金イベント「バードソン」にチームを出しておりましたが、そのネットワーク内での盛り上げのために特設の臨時フォーラムを開設したというわけです。
 この当時ニフティ内には自然保護をメインテーマとして掲げるフォーラムは存在しなかったため、バードソン広場は、バードソンに限らず自然保護関連情報を広く扱い、また自然保護をめぐる議論などを行う場としても使われました。バードソン広場は、3ヶ月間運営を行い、閉鎖しました。
 翌1992年にも同様のスタイルでバードソン広場は運営されました。

 1993年には、臨時フォーラムであった「バードソン広場(FBT)」を改組して、常設フォーラムの「自然環境フォーラム(FENV)」が誕生しました。
*1 その後改組され「野鳥フォーラム(新FBIRD)」へ、更に2003年6月から「自然とのふれあいフォーラム(FSHIZEN)」に変わりました。

 1993年〜自然保護情報の集積を開始


 自然環境フォーラムは、常設フォーラムとなりました。そこで、市民団体などからの情報の集積・蓄積をひとつの目的として掲げることになりました。
 集積の場所として使われたのは「プレスリリース」という会議室。団体発の情報を書き込んでいただくことを目的とした会議室です。
 1993年当時、インターネットというものはまだほとんど知られておらず、ネットワーク上での情報のやりとりはもっぱらパソコン通信で行われていました。ニフティが最大手のパソコン通信サイトであったということもプラスにはたらき、徐々に情報をご提供くださる団体も増えていきました(途中で中断してしまった団体も含め、これまでの情報提供者数は累積で100を越えています)。

 自然環境フォーラムでは、当初より「いつか次の世代のネットワークがやってくる」ということを想定しており、集積された情報はその時々に最適なかたちで引き継いでいくということを宣言していました。そのことが、インターネットの時代が到来したのちに「プレスリリース会議室」を「prweb」として展開することを可能とする基盤となりました。

 2000年〜第一次開発と
 初代prwebの立ち上げ


 そして時はめぐり、いつのまにやら世の中はインターネットの時代へ。
 それまでに「プレスリリース会議室」に集積された情報は4000本以上に達していました。それらをパソコン通信の中に囲い込んでおいてはあまりに申し訳ないし、もったいない。そのような考えに基づき、prwebサービスをスタートすることになりました。

 prwebのスタートは2000年11月10日。当時のリリースはこちら
http://prweb.org/ann/02735.htm
 また、開発日記はこちら
http://fenv.jp/20030331/topics/20001124_prweb.htm

 このシステムは、開発原資もなにもない中で開発したため、MS-DOSマシン上のN88BASICで動くというシロモノでした(書き出したファイルを手動でFTPしていました)。サーバはニフティ社のフォーラムサーバ上にあった自然環境フォーラムのWebページに間借り。また、ニューズグループやメイルニューズは装備しておらず、Webページのみによるスタートでした。
 かように貧弱なシステムでスタートしたprwebですが、とはいえこの程度のシステムであっても、「膨大な(スタート時点で4000件以上)情報の管理」「新規情報の追加に伴う更新作業」をコンピュータが確実にやってくれる自動Webページ作成システムは、たいへん便利なものでした。
 そして、自然環境フォーラム上でスタートした「市民団体などからの情報の集積・蓄積」は、特に情報の再発信機能という面で、徐々にインターネット上のprwebに軸足を移していくことになります。

 2001年〜第二次開発


 さて、初代prwebをサンプルに環境事業団の地球環境基金に助成申請を出してみたところ、それが通ってしまいましたっ。ここから、prwebは新たなステージに踏み出します。
 えー、実は助成金というのは前からけっこうJCA-NETでも申請していたんですが、なかなか取れないでいたんですね。今回もダメモトの気分での申請でした。しかし通ってしまった。ということで、MS-DOS上のN88BASICプログラムなんていつ使えなくなるかわからない不安なシロモノであり将来をまかせるに足りるものではなかったため、初代システムの基本設計を生かしつつ、将来もずっと使っていけるような新しいシステムを開発することにしました。また、これに伴い、メイルニューズおよびニューズグループを装備し、単なるWebサイトから脱却してより多様な使い方ができる情報サービスとして育てることにしました。
 この2001年度のシステム以降は、プロのエンジニアに開発を依頼しています。アマチュアが適当に書いた初代と比べると、安定したはるかにマシなシステムに仕上がりました。
 ここまでが第二次開発。

 2002年〜第三次開発


 2002年度も地球環境基金の助成をいただくことができました。引き続き開発を進めています。
 第三次開発でユーザから見ていちばん目立つところはイベント情報一覧(イベントINDEX)の自動化でしたでしょうか。これは地名データベースの管理などが関係してくる上に、元情報からのイベント情報の抜き出し・編集がたいへん厄介であったため、第二次の開発計画には繰り入れなかったというものです。そのためイベントINDEX作成システムは、あいかわらずMS-DOSマシンの上で動いていました。これを新システムに移行し、また一覧のメイルニューズ配信もスタートしました。これまではイベントINDEXの更新は週に一度であり、ぎりぎりになって到着したイベント情報は掲載されないという問題がありましたが、現在は新規の情報が来るたびに更新することができるようになりました。
 また、第三次開発では、第四次開発以降に提供する予定の「会員制サービス(たとえばユーザが自分の関心範囲を検索語として登録しておき、関連情報だけをメイルで受け取るもの、など)」の基盤となる会員管理システムを開発しました。

 なお、2002年度も末になって、間借りしていたニフティのフォーラムサーバが移転することになりました。ころころURLが変更になるのも困るので、独自の公開用サーバを立ち上げることにしました。それが現在のサーバ「http://prweb.org/」です。この移動に伴い、prweb内の検索システムも改めて開発しました。

 ほかに、2002年度には、市民団体の広報担当者向けのワークショップも開催しております。これは今後もできるだけ続けていきたいと考えています。

 2003年〜第四次開発


 2003年度です。引き続き地球環境基金の助成をいただくことができました。「財政支援のお願い」でも述べましたとおり、この助成は3年が限度となっており、2003年度がこの助成金での開発ができる最後の年となりました。
 第四次開発は、以下の3点を目標としました。
  • インターネットからの投稿システムの開発。会員管理システムを経由して投稿を受け付けるというもの。長年、ニフティにIDを持たない団体からの情報受付に苦労していましたが、その問題を解決し、より広い範囲から確かな情報の受付ができるようにするためのシステムです。
  • メイルニューズサービスの強化。具体的には「一括配信システム(複数の団体の情報を一括して配信申し込みできるようなシステム。それまでは団体ひとつづつでしか申し込めなかった)」と「検索配信システム(指定の検索語が含まれる文書を指定の宛先にメイルするシステム)」です。
  • 財政支援システムの開発。そのようなわけで、2003年度中にはprwebは経済的な自立を果たさなければなりません。お申し込みくださった方に郵便振替票を簡単に送れるようなシステム、などをとりあえず考えていました。
 この3項目を目標として掲げた2003年度の第四次開発ですが、上記2項目はおおむね達成、最後の1項目は不達成、となりました。  うち、「一括配信システム・検索配信システム」と、それまで稼動していた「団体単位での個別の配信システム」の連携の部分は、積み残しとなりました(そこで「おおむね達成」であり「完遂」とはなりませんでした)。
 また、最後の項目については、郵送などで郵便振替票を送るといった方法で寄付を募ってみたもののほとんど手ごたえがなく、コストをかけてシステムを開発することに意味が見出せないと判断したために、早い段階で開発を見合わせることにしました。その分は、検索配信システムの開発などに重点的に配分しています。

 更にその後のこと


 システムの整備は、とりあえず2003年度で一段落しました。しかし「更なる開発の必要性」は現在も残っております。また、情報の提供者を更に増やすことや、インターネットでの広報をそれぞれの団体にとって役立つものとするノウハウを蓄積・普及していくこと、利用促進をすることなど、まだまだやらなければならない仕事はたくさん残っています。
 また、prwebは「情報を将来に向けて蓄積し残していくこと」も目標のひとつとして掲げています。となると、それなりの恒久的な運営組織づくりなどもしていかなければなりません。
 しかしながら、残念なことに現段階では、経済的な自立が果たせておらず、維持管理費用などが続けて持ち出しとなっているため、たいへん苦しい状況にあるというのが正直なところです。

 これからも、いろいろとみなさまのお世話になることがあろうかと思います。今後とも末永くよろしくお願い申し上げます。

2003/08/04
2005/04/14加筆
猫が好き♪(prweb事務局)

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